先日、初夏の陽気を迎えやっと暖かくなるかと思ったのですが
そこは猿払、週末から4月並みの低気温に
冷水を好むイトウ達には快適な気候なのでしょう(笑
曇り~雨…の不安定な天候が続いています
晴れていれば清々しい風景のエサヌカ線も寂しい感じです
日曜午前中は一時激しく雨が降りました
それでも水は少しずつ温くなっています
砂ヤツメの産卵があちこちで見られる様になりました…
今年は少し遅れているかも
今年最後の産卵床調査
3年連続ほぼ空振りの小支流 (毎年投稿していますね)
親魚稚魚は確認できるが確かな産卵床は未だ1個のみ
さて今年は…
戦後開拓で8割ほど流路直線化されたこの河川
50年代の米軍の航空写真を見ると確かに開拓農地が分かります
こんな山間部の湿地に入植したんですね…
入植地は自然に帰っていますが…中々樹木は回復しない様です
本流合流部から上流部までほぼこんな感じの直線流路
勾配の緩い河川を部分的に直線化すると蛇行部や倒木箇所に過剰な土砂堆積が
発生し流路が網状に分かれてしまい湿地状態に
上流部にもぅ一か所閉塞
ここから流れは左右に分かれ細々とした網状水路が湿地を流れていきます
この感じだと遡上可能だったとしても下りられないのでは…
閉塞し本来産卵区間であるはずの場所が水位上昇、淵も瀬もない湿原河川に
変貌そして源流部はすぐに流れが細くなり
大きな石がごろごろとした渓流風な河川
複合要素で産卵区間が相当短縮してしまったようです…
上流部の水が滞留した箇所に…
やっぱり居ました…恐らく遡上したが水の滞留で産卵環境がなく、減水に伴い
閉塞個所から下れなくなったのでは…
と言う事で今年も確かな産卵の痕跡は見つからず…空振り
それでも産卵出来た年もあったのでしょう、細々と世代交代をしているようです
閉塞個所から流れが分かれ以前の蛇行河川の痕跡に流れが繋がり始めています
時間はかかるかもしれませんがこの河川に復活の兆しが見えてきました。
今週は引き続き低気温と不安定な天候の様です
周期的に週末悪天候も続きそうです。