天気予報も中々困難なようで…

不安定な天候が続く猿払

毎年恒例のイトウ産卵床調査を実施中…

 

外出自粛・非常事態宣言が延長されたしたね

我慢のGWが続きます

 

雨の日が多い猿払、気温上昇と強風で山の積雪も少なくなり融雪増水も治まってきました

 

数十年に一度の少ない雪と天候不順の春イトウの産卵は大変だったようです

 

とある村内河川の支流では4月中旬既に産卵第一陣が終了…ビックリしました…

もともと産卵時期が早めと把握していましたがこれほど早く産卵が始まる年が有るとは…

と言う河川もあれば…GW前半までずれ込む河川も

 

その他の支流にも幾つか小雪・天候不順の影響が

例年融雪水は大量の雪解け水で河川が増水し泥・流木・枝・葉等が流れそれらが堆積した部分を

押し流し遡上経路が保たれているようです、よほど強固な倒木等は遡上の障害となる事が有りますが

大抵の場合はそれらに堆積した流下物をある程度押し流し遡上経路を担保します

が今年はその増水の規模が小さく回数も少なかったようです…

 

写真では分かりづらいですが倒木の下は流れて来た枝等でびっしり塞がっていました

ここをすり抜けたイトウは極僅か産卵床も例年の十分の1…

この河川この様な個所が3ヵ所産卵期終了時にこの水位

例年は河床が見え水深10~50cm…この時は水深1m以上

流下物で閉塞し川の流れも滞っています

このままこの河川の産卵期は終了

この様な年も有るんですね

低水位と増水頻度の少なさで産卵に影響が出たのは調査河川中3河川

中には産卵床が確認できなかった河川も有りました。

 

別河川数年モニタリングしている河川

ちょっと猿払の産卵河川では特殊な河川形態・特色をもつ河川

通常河川上流部から源流部にかけて産卵数は多くなりますが

この河川は形態的に当てはまらない様です…この拗れた春はこの河川の源流部遡上には

有利に働いたようです…ですが…

 

例年ここは遡上困難上流部・源流部が産卵に利用できない年も…

上流部に存在する急流と巨岩区間

 

 

 

数100メートルにわたる急流や巨岩の落差をイトウは越えて産卵をしたようです

これを越えると緩やかな典型的なイトウ産卵環境が存在しますが…

イトウ達はこの環境の存在を知っていて苦難を乗り越えここを目指すのでしょうか??

この河川はここ数年で一番の産卵床数でした とはいえメス2匹分相当の産卵床

各所に森林施業の影響…流路改変もあり本来の産卵床数は謎です…

 

 

不安定な天候はしばらく続きそうです

昨日は予報に無い午前中の激しい雨、今日は予報通りの午後からの雨

現在も降り続いています…

 

それでも雪が降る様な寒気は去り今日の最高気温は18℃と虫たちの動きも活発に

 

 

水芭蕉の花も間もなく終わりそうです

 

昨年も少ない雪と早い融雪増水の終息…過去最高のイトウ産卵床数を記録する

河川が多かったのですが…産卵後降雨が無くイトウの孵化は壊滅的でした

今年は色々と少ない雪で産卵に少なからず影響が出たようですが…

少ない雪を補う様な定期的な降雨・河川の水位は適切に保たれています

雪の少なかった今年、不安定な天候もイトウの孵化には好材料かもしれません。