連日高気温そして雨

雪解けは進み…

 

4月並みの状況…余りに早い雪解けが少し心配ですが

夕方から雪が降り始めました

少し積雪が回復してくれると良いのですが…

 

何度か取り上げて来た河畔林伐採・河道改変(直線化)されたイトウの産卵河川…

9年が経過(この様な河川はこの河川を含め2河川程)

全く別の場所に排水路の様な溝がほられ川の水を誘導…

河畔林はすべて消失…あれから9年の月日、自然の回復力や地質的な要素で産卵環境は

回復傾向に

 

伐採後植林されていますが…

笹やその他植物で植生は回復しつつありますが…

 

施業直後はもぅダメだろうと思っていました…

(2年間は産卵床0、その後も産卵はしましたが孵化率は悪く…)

川底の礫は無くなり、淵や瀬の環境も無く…絶望的な状態

 

地質的に礫の供給源が河岸にあり何とか産卵環境は少しずつですが復活

徐々に産卵数も増加して来ました

 

河岸も崩れ少しずつ変化が生まれていますが倒木等も無く深い淵や蛇行等の変化に乏しく

産卵場所、その他の魚の生息環境も貧弱…

周りの木々が成長し、河川に倒れ環境の変化が生まれるまでには数十年は掛かりそうです

 

そこで少し環境改善・再生の試みを

直線的な流れに変化を生み出す”バーブ工”を設置

上流側に向け釣り針の返し(バーブ)状の工作物を設置します

 

設置直後はこんな感じ 直線的で平たんな流れ

 

1年後…河道内に蛇行の変化が

 

少しですが淵・瀬も形成されました

さらに浸食・堆積が進み変化が大きくなる事を期待…

 

この河川ではこのほかにも2か所設置しそれぞれ良好に機能しています。

 

この様な小さな自然再生を環境が破壊された河川で試行錯誤しながら

実施していきます。