連日雨の猿払
雨風共に強く河川は増水し始めています
春にご紹介したイトウの遡上を妨げるBOXカルバート…
近年道路交差部に設置されているコンクリート箱型の暗渠ですが
設置状況により構造上底面の水深が確保されづらく、傾斜等がつくとその傾向が強くなります
魚は水が無いと泳げません…当たり前ですが上記の構図がその泳げない現象を
引き起こし遡上を妨げます…
昨年の今頃…泳ぎ上がれないサクラマス 水深が浅く座礁しています
これはイトウも同じ 大型魚はその影響を受けやすく…
傾斜がついた残り20mを遡上出来ず引き返していきます
本来の産卵環境には到達できず、下流側産卵するかその年の産卵を諦める魚も居るようです
浅く平坦な斜路に水深を増加させる工夫を実験的に施しました↓
これは…
一定の間隔で流れの減衰や停滞を誘発させる水制工をカルバート バッフル(culvert baffles)
( Farmington River Watershed Associationより)
(上写真)と言いアメリカなどでは遡上環境改善のために普及しています、
猿払はサクラマスの産卵が始まっています、この河川を無事遡上しているか
モニタリングが楽しみ…そして来春イトウの遡上が可能になるのか…
設置した施工物が簡易的な物で春の雪解け増水に耐えられるのか?
モニタリングを続けています。
BBK