少しずつですが気温は上がっていますが海水温が低く霧が発生
海からの風が吹くとあっという間に気温は11℃ほどまで下がります

週末は20℃まで気温が上がりそうです…
今年もイトウの産卵は無事?終了
雪の少なかった今年、雪解け増水の水位も低く、流木が折り重なる遡上障壁を越えられない河川も数河川有りましたが、水位が低い事で産卵区間下流域も産卵が容易だったようです、
何時もより下流区間の産卵数が増加傾向に、普段利用できない区間で多くの産卵床を確認した河川も確認しました。
明確な産卵期の分断が発生した河川が、ここ数年多かったですが
今年は明確な分断は非常に少なく久しぶりに産卵期がほぼ集中した年になりました…
(水位が低いゆえのダラダラ感は有りましたが)
1支流のみGW中の気象条件によるセカンドトリガー後ピークが来ていました。
地形と河川の位置・標高・積雪量と残雪状況等で産卵期が違い…その河川ごとのイトウの体内時計?・水位状況・水温上昇の推移で毎年イトウの産卵状況は変化します。
今まで猿払でのイトウ産卵の確認が最も早かったのは4月15日、
最も遅い産卵確認は5月20日でした、もちろんピークもそれぞれの年で変化しますが、河川によっては初期と後期のどちらがピークだったか判断がつかなくなり場合も有ります…年度ごとの気象傾向が似ていても微妙に変化が有り毎年同じにはならないですね…自然界の出来事ですので…
水位が低かった事で各河川、試し掘りの痕跡が無数にこんなに試し掘りが多い年は記憶にありません…

縦に二つ連なっている所も有り

岩盤が出たり…と
産卵適所を探り出すイトウメスの苦労の跡が彼方此方に確認されました
通常上の様な流れがやや集中する河床には産卵後の増水による産卵床流失回避のため産卵床を余り造らないのですが…今年は水量不足のため、水位水量を重視する傾向が強く、いつもと違う産卵場所の選択が見られました…
昨年稚魚調査で確認した産卵河川…
新規産卵河川に期待が膨らみますが…昨年確認済みのドロドロ河床…でメス2匹分の産卵床が有れば良いかなと…昨年の想像通り散発的な左岸山肌浸食部の礫供給部付近のみ産卵環境が存在…後はドロドロの河床…
流木・丸太による伐採材集積場所・簡易橋等による遡上障壁が多く


この様な丸太は遡上経路となる隙間の存在が少なく…人為的要因と言っても良いかもしれません…
永遠と続く泥の河床…散発的な礫床…1~2個の産卵床そして遡上障壁…これは遡上出来ないのでは?と思いつつ…僅かな望みを持ち藪こぎと遡行…まさか?やっぱり!!産卵床の出会い…これを繰り返し源流部まで…数々の移動障壁を乗り越え、けなげにイトウ達は産卵していました…
移動障壁・泥河床…幾多の困難を乗り越えその先の産卵適地を本能的に知っているのか?!!
ただやみくもに先ず源流を目指すのか?
私的にはその先に適地が有る事を彼らは知っている様な気がします

森林施業の影響を色濃く残す山奥の支流
数々の移動障壁を乗り越え遡上…産卵するイトウに生命力の強さを感じ…
なんだか泣けて来ました…
結果的に私の予想を覆す30個ほどの産卵床を確認しました
過去の施業から長い年月が経ち、泥の流入は治まり、この河川は徐々に環境が良くなりそうです
その証として、イトウの1~2歳魚を多く確認しました。
BBK