不安定な天候が続く猿払
明日朝には雪の予報
いよいよ猿払にも遅い雪の便りが届きそうです
土日はフォーラム参加のため南富良野へ
2年前の豪雨災害
復旧作業のボランティア参加以来の訪問
町並みは災害前の状況にほぼ戻っている印象でした。
北海道イトウ保護フォーラム in 南富良野 ~河川かく乱と今後の保全策
第1部 川の学習報告
地元小学生による河川調査の報告

この経験が後にイトウ(自然)と人の共存に繋がっていくのでしょうね
継続的な活動と自治体(教育委員会)の協力の賜物ですね
第2部 イトウの生態と遺伝構造
イトウ研究者で文化庁記念物調査官の江戸氏によるイトウの遺伝子分化、全道イトウ生息状況・生体
保全策の発表



第3部は洪水前後の空知川上流における生物相変化
北海道大学准教授 小泉氏による洪水後の魚の生息状況や分布変化・河川環境の変化
オショロコマを中心とした洪水による環境攪乱と生息の変化を発表
大規模な災害を記録した大洪水をもろともしない魚達の強さを実感できる発表でした



第4部は河川攪乱がイトウに及ぼす影響と空知川災害復旧に係る保全策
南富良野役場教育委員会 大光明(オオミヤ)氏による 災害後の河川状況の水位とイトウの産卵・稚魚の生息状況
災害復旧と絡めたイトウ生息環境の回復作業を発表



災害等当時はイトウ稚魚に甚大な影響を与え翌年のイトウ産卵の参加にも影響を与えたようです、
イトウの親魚には災害後から越冬までの河川環境の激変による餌資源の激変・成熟(抱卵)等の影響で遡上・産卵が減少したと考えられましたが、この災害は産卵環境、特に河床材や河道の変化により以前より良好になった部分も認めらるようです、また災害復旧による河川の工事・治山工事の際にもイトウの生息環境に配慮した工事が実施されています。
翌日は河川の視察

災害復旧工事の際にイトウ稚魚の生息に配慮した小水路を作った場所
イトウの稚魚は見れませんでしたがアメマスの稚魚を確認できました
そもそも谷幅の広い幾寅地区…この大河を狭い堤防の幅の中を流すこと自体ナンセンスだと感じますが…

一番環境変化が大きかった地区の河川、谷幅事態が拡幅された様な状況に水の力の凄さを実感しましたが直線的な流れだった元々の河川に蛇行が生まれ…
100年に一度の豪雨と良く報道されますが、イトウやオショロコマを含む魚類が北海道に生息してこの様な大洪水を幾度と経験し子孫を残し生息してきたわけです…この様な環境変化をもろともしない野生生物の強さを自覚したフォーラムでした。
BBK