猿払は不安定な天候が続きました
(今日は久しぶりに晴れましたが)
朝晴れ間が覗いていた…

と思ったら霧雨に

16日から17日にかけては本格的な降雨
猿払上流部では40mm程 猿払川は濁りが入っています
稚魚調査…
イトウの産卵行動・稚魚の生態の基礎知識の元となった空知川水系では(2002江戸)
稚魚は浮上後、流下分散しその殆どが産卵河川から姿を消し、下流側の生息環境や小支流への進入へとシフトしていきますが…
猿払等では多くが産卵域に残り越冬します
河川環境の違いで稚魚流下分散・生息の様式が異なっているようですが…
猿払でも少ないですが小支流への進入が確認できます…

写真右の様な落差が無く合流部の勾配が緩い条件が必要なようです

猿払等では河岸が切り立ち水量の少ない支流では落差が生じやすくスムーズな支流への侵入が出来ないようです…
特に中流部では河岸が数メートルの泥の壁になっていますので…この様な支流への進入は有る程度条件が整っていないと出来ないのかもしれません
下流域、河岸が平たんになり湿原の支流・排水路への進入が確認されていますが(2006佐川志朗)
数年前の農地防災工事のアセスメントでは狩別川・エコぺ川中下流部で小支流・排水路でのイトウ稚魚・幼魚の確認はされていません…
その一つの理由として…(佐川氏指摘の通り)

猿払川中流を覗く各河川中・下流部の小支流や排水路の合流部には水門が設置されています
役割として「支川に本川の水が逆流してくるのを防ぐために設けられる制水門」が多くを占めています
この構造の多くは…

この様に落差が有ります 大抵2段階の落差が…
この様にしてイトウ稚魚の中下流部の生息場所が少なくなてしまったのでしょう…
これらは治水対策であり人間の生活を守るもの…
皆さまお住まいの地域の河川でもごく普通に設置されております…
この事例で猿払のイトウ個体群にどの程度ダメージが有るかは定かではありませんが
これらを調査しこれ以上の環境劣化を防ぐ事が活動が出来ればと思っています
調査研究の事例が公共工事等に中々反映されない一つの例かもしれませんね…
環境改善へ向けて
ドラゴンの歯?WWⅡの対戦車壕では有りません(笑
森林施業で河道が直線化された河川に設置(内緒で)

これがどのような効果をもたらすか…
本当はもっと隙間の無い石組みや大きな木を固定し設置する工法が本来
お金無いもんで(笑い 最小限の費用と資材で同じ効果が得られるか
試行錯誤です
明日夕方からはまた雨…
大雪山では先日初冠雪…
こちらも朝晩肌寒くなってきました
BBK