雨が上がり今日は午前中から快晴…
でしたが、北風が強く肌寒く感じる一日となりました。
河川の水位は下がり各河川平水位に近づいています
明日も晴れの天気ですが土曜は少し崩れそうです。
猿払川支流カルバート直下の落差と流路の遡上環境改善モニタリング
今年もイトウの遡上を確認でき、結果は順調です
2016年秋に施工した環境改善作業…
元々落差のあった個所を土嚢で修繕していましたがその土嚢は2010年に崩落すべてなくなり、その後経年変化、浸食等で落差が拡大、流路も浅くなりました…

BOXカルバートの落差は約40cm…この落差でもプールや助走の空間が無いと大型魚のイトウは遡上困難に…
またBOXまでの流路は浅く傾斜が有りここもまた、問題点(完全に遡上不可能と言うわけでは無く、産卵期の水位等により遡上出来ない・または非常に遡上が困難)
と言う事で土地所有者の許可を得て、河川工学の専門家の指導のもと改善作業を実施

カルバート内部の木製横工間口を広げ切り下げ…
運よく河川周辺には護岸用の300mm砕石が多くあり、それを利用して石組みを作りカルバート直下にプールを作りました、石組は少し高く積み上げカルバート直下のプールの水深確保と水位嵩上げ、流路の階段化で水深のある遡上経路を生み出します…

今年の状況…河川の増水などにも耐え、石組はほぼ形状を維持し機能しています
昨年もこの上流への遡上・産卵を確認…今年も再度モニタリング
首尾よく現場を押さえる事が出来ました。

カルバート直下を泳ぎ上がるイトウ♀黄色丸内
水面とカルバート底面の落差は約15cm、横工間口の水は剥離することなく落下
イトウはそこを認識しジャンプすることなく泳ぎ上がりました
プールの助走距離・水深・流れの方向の認識等々理想的な形に仕上がっていると思います

落差を越え、カルバート内部を遡上するイトウペア
カルバートを越え上流で無事産卵を終えました…
該当箇所の遡上環境改善作業は ㈱北海道技術コンサルタント 岩瀬 晴夫氏の助言のもと実施しました。
この様な活動・調査・モニタリングを継続中です、今後も河川環境改善を目指し活動を継続していきます。
BBK