少し気温が上がった猿払、天候はこの時期特有の不安定な状態が続いています

猿払山林イトウ生息河川周辺には河川工作物…カルバート(暗渠排水)・落差工・取水堰等が150基以上存在します
これらは時として魚類の移動・産卵遡上を妨げる脅威となります…
それらの脅威を排除する活動を行っていますが、近年山林所有者にも理解が深まりつつあります

昨年8月に調査した新規産卵河川
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王子ホールディングス所有管理の作業道…
カルバート林道が決壊、おそらくカルバートが閉塞し、後に林道が決壊したかと…
閉塞している期間はイトウは遡上出来なかったかもしれません…

発見年には多数のイトウ稚魚・サクラマス・(ヤマメ)アメマスを確認、林道の概要も調査
今年、この猿払川支流でイトウ産卵床を確認しました
この件を王子ホールディングスに報告、
王子ホールディングスはここに再度カルバートを設置しない事を決定しました
この様な事例は他の山林所有者にも広がりつつあります。

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上記写真猿骨川支流の2か所でも同じように再度カルバート等を設置しない方向で進みそうです

すでに当ブログで紹介しましたが国有林・王子ホールディングスでは自ら遡上障害個所のカルバートを撤去する活動にも取り組み、産卵遡上を確保し、産卵床の増加を確認しています。

これらの実績にたどり着くには調査と情報共有が欠かせません

今後もこの様な取り組みを持続したいと思います。


BBK