週明け少し気温が上がりましたが、ここ数日また平年並みの気温に
昨日は小雪の舞う一日

今日は曇りから雨のお天気、気温もひと桁台です
明日は1日雨の予報で、風も強まりそうです

来春のイトウ産卵期に備え遡上障害の継続調査
久しぶりの、ある水系へ

この様な大きな(2.5m)のカルバートも閉塞の兆候が
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 (カルバート右上土盛りが無くなっている事にも注目してください…)
上流側が落差に (カルバート上流の河道が直線化されている事も流下物の閉塞に拍車をかけます)
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約7~80cmの落差、落差下流の水深が有る事と増水時は水量が増えるので
遡上出来ない状態では有りませんが、
今後流下物の堆積によりさらに落差が拡大する可能性が高く、閉塞物撤去を実施…
撤去に踏み切るにあたり幾つか条件を自分なりに定めています…

その一つに、作業時期があります、
魚類の産卵期~稚魚の浮上時期まで作業は実施しない(イトウを含むサケ科魚類、ヤツメ類等)
閉塞物の上流側には大量の土砂がたまっている場合もあり、
この土砂が一気に流れると下流側の産卵床に影響を及ぼす可能性があるためです、
また土砂の堆積量が多い時は下流・上流共にかなり長い区間で河川環境、特に上流側の河床の低下・礫移動が発生してまいます。

今回は閉塞部上流の土砂が殆ど溜まっていないため作業を実施しました
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この1本の流木が引き金になりさらに閉塞が加速します、木を起点に枝・葉が徐々につまり大きな落差へと成長します…

閉塞により、土砂の堆積、滞留した水はカルバート側面を流れ土盛り(「林道)を浸食しカルバートの低下等を招き、林道が崩落する事も有ります、現にこのカルバートも30cmほど下がりカルバート上の土盛りが崩れ通行止めとなっていました。

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この程度の土砂移動で有ればカルバート下流側の大きな淵が受け止めてくれます。


カルバートの設置をもぅ50cm下げて設置してくれれば…
増水時に最大直径部分が河川水面となり、流下物の通過は今よりもスムーズに、
たとえ閉塞しても、カルバート底面は河床より下=カルバート内部は泥や礫の堆積した状態であるため、
水面部に閉塞物が有ってもその下、カルバート内部の堆積物を浸食しながら水は流れて行き、
遡上経路は当面確保されます
大きな流木が流れ着き閉塞しても直ぐには閉塞しない…時間稼ぎが出来ます…

河床よりカルバート底面が下と言う事はカルバートの傾斜=川の傾斜、当然カルバート下流側の落差や、流速の変化等も起こらない、水が滞留することなく、カルバート側面・底面の浸食も無く林道の保護にもつながります

今回の様なケースの場合、大きなカルバートを設置していても、カルバートが移動してしまい(下がる、または側面の盛り土がながされて)林道崩落を起こし、車両の通れない個所も多く存在します。
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既に設置されているカルバートを再度敷設しなおす予算は無いようです…

土地所有者に提言はしていますが、中々難しいですね

明後日からはさらに気温が下がり雪になりそうです


BBK