相変わらず寒い猿払 最高気温もやっと10度
今日は晴れましたがまた雨が降り出しました、
GWから続いたイトウの調査も終了…
イトウの聖地と言われる猿払は安泰なのか?
一言で安泰とも危機的とも言い表せない感じです…それは元々(昔々)どんだけイトウが居たか分からない
つまりデーターが無いからです、偉い学者、研究者さんたち(笑)は口をそろえて20年前からイトウは減っていないと言いますが…
確かに大規模な河川改修は20年ほど前でほぼ終了し生息環境は変わっていません
(これに伴う餌生物の環境は悪化し、特にトゲウオなどは減少していると思います)
が、産卵環境は? これまたお偉い研究者さんたちは20年ほど前と9年ほど前にそれぞれ違う研究者さんが調査をし逆に増えている、産卵環境は悪化していない…と言う見解を出していますが…
私の知る限り両者が同じ河川、同じ距離を調査していないので…余り参考にならない感じがします
(研究者の方ごめんなさい笑)
ここ十年ほど毎年調査をしているド素人の私BBKの見解は少し違います…
全くの想像の部分と年次変動を捉えたデータが有りますが、少なからずこの20年の間にも悪影響が出ていると思っています
想像の部分で言えば、20~30年前の大規模な伐採施行でかなりのダメージがあり(主に土砂流入、河道直線化)その影響が未だに癒えていない産卵河川が少なからず存在する…
もう一つは現在進行形で起きている事例、林道が河川を横断する箇所に存在するカルバート(土管、パイプ)の影響です、
村内のイトウの産卵域には100箇所ほどカルバートが確認されています

その殆どが、どぅ見ても川幅に対して小さすぎるパイプを設置しています、
これでは経年で流下物の流木、枝、落ち葉などが詰まりカルバートが閉塞してしまうのは当たり前のような気がするのですが…設置者は予算や、施工時期の関係で河川環境にそぐわない物を設置してしまうようです
さらに閉塞物を撤去するメンテナンスは殆ど行っていないのが現状です
(私は閉塞物を撤去しメンテナンスしてますが)

上の写真のように閉塞してはイトウは遡上で来ませんので産卵河川にこのような物が複数個所有ると、
産卵域は短くなってしまい、長スパンで見るとイトウの減少に繋がり、遡上の影響だけではなく閉塞したカルバートの下流の河川環境も悪化します(礫供給の停滞、河床の低下による礫消失など)
実際にこれらの影響で産卵区間が短くなり産卵数が減っている河川も確認しています。
以前からこれらの影響を排除する活動を進めています、そして管理者と協議しカルバートを撤去した経緯も有り産卵区間を延長できた事例も有ります、これからも継続してこれらの活動を進めて行きたいと思います。
BBK