猿払村内の山間部には多くのイトウ産卵河川が存在します
山間部はいくつかの土地所有者が林業を営んでいます、森林の維持管理、伐採には山林にアクセスする
林道が不可欠です、林道の多くは河川沿いに作られ支流沿いに上流へと伸びている場合が多く
河川と交差する箇所も多く存在します、その箇所には鉄製のパイプ、土管、橋、コンクリートのBOXなどが使われています、 それらの設置状況や維持管理状況によっては魚類などの遡上を妨げます。
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上は、あるイトウ産卵河川の作業道に設置されたコンクリートパイプ、川幅1・8mほどの箇所に径50cmほどのヒューム管(コンクリート土管)が1mほどの落差をつけて設置されていました、
予算等の都合により河川規模にそぐわない物が設置される事例が多いです、
また冬期間など河川が渇水している時期に工作物を設置することが河川規模に合っていない工作物を設置する原因と考えられています、
 
上の写真の箇所から上流にはイトウは遡上出来ません、恐らく数十年経っていると思われます、
遡上能力の高いサクラマスも増水のタイミングや規模によって、ほとんど遡上できない状態が続いていたようです。
猿払イトウの会ではこのような箇所を調査し、土地所有者と情報の共有をし改善していく活動を行っています
下の写真は上記写真のヒューム管(コンクリート土管)を土地所有者の協力の下、撤去しました。
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撤去後、早速サクラマスが遡上し産卵していました、そのほかにもアメマスなどの魚類も確認しています
今後もこのような環境改善活動を実施しています。
 
BBK