猿払川のある支流、産卵床数は少ないながら06年~09年までの調査で毎年イトウの産卵を確認している河川である
昨年の秋頃伐採作業、あるいは造林作業が行われたようである、先日当会のメンバーから情報をもらい現地を調査しました 現地に着くと想像を超える惨状に言葉を失った…
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産卵区間の河畔林は消失し伐採跡地の水はけをよくするため行く筋も溝が掘られている、河川の流路も本来の流路ではなく、端側に直線的に切り替えられている所もある、土砂流入が激しく産卵しても孵化率は下がると思われます。
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この川の支流と本流の源流部付近まで施業が及んでいた…
僅かに河畔林が残った箇所に産卵床を確認し、なんともやりきれない思いだけが残った。
 
村内の他の河川でも数箇所このような事例が存在する…河川がこのような状態になってもイトウやサクラマス達は産卵期には遡上し僅かに残された産卵可能な箇所に産卵します、たとえ卵が孵化しなくても…
彼らにとってこの川は命を繋ぐことのできる(子孫を残せる)約束された聖地なのです。
 
当会ではこのような施業が法律的に問題ない行為なのか等を精査し対策を講じて行きたいと思います。
 
行政、企業等が環境に配慮する風潮が高まっている昨今ですが現実は…
イトウの産卵河川云々以前に現在北海道(日本・世界も)に僅かに残された自然環境に配慮できないのであれば希少種など守れない気がします。
 
 
BBK