今年も残すところ後、3日になりました、今日、明日が御用納めのところが多いのでしょうか??
年末は今年一年を振り返る時期でもあります…今回はちょっとマジメなお話を、
 
猿払は”イトウの里”と言われイトウが多く生息しています、フォーラムなどでは研究者の方から猿払にイトウが多く生息している理由のひとつとして、産卵域までに遡上が出来ない河川工作物が非常に少ない事を挙げます
コレは事実ですが、まったく問題点が無いわけではありません、特に産卵域や源流部では細かい問題点が多く存在します。
この事柄は人や産業とイトウやその他の魚類との共存と言う事の大きな課題になると思われます、このことは来年(将来)に向けての課題でもあります。 
 
では、数ある問題箇所から幾つか紹介したいと思います…
自然に優しい?と言われている”布団かご”の施行、ごらんのように水が浸透してまい水量がありません
遡上の障害になっていると思われます。
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土砂流入によって河床の礫(砂利)が埋まっています、産卵に必要な礫が無くなる=産卵環境の消失が起きています、このような箇所は結構ありますその要因は森林伐採のほかにも幾つかあり…(下段の写真に続きます)
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このような大規模林道工事の影響や
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道路工事、木材伐採時の集積場なども土砂流入の要因のひとつです
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産卵域での遡上障害のひとつにカルバートや魚道の閉塞などがありますが、これは当会などで出来る限り
見回り撤去しています、すなわちマンパワーでなんとかなる問題ですが…
 
このような箇所は管理者に改善を要請するしかありません
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こんな凄いものまであります、  20年以上イトウ釣やヤマメ釣をされている方からはイトウやヤマメ、ヤツメウナギが減ったと言うことをよく聞きますし私も当会の古株や地元の年配の方もそう感じています、
これらの要因でじわじわと生息数を減らしていったのかも知れません。
 
時代が変わり?生物多様性や環境問題に対して行政サイドも積極的に対応してくれそうな気運が高まっています、すでにそのような事例もありますので来年は多くの事例を具現化する年にしていきたいと思っています。
 
BBK
 
写真提供、環境調査、遡上障害物調査等の指導、協力 イトウ生態保全研究ネットワーク
 助成 独立行政法人 環境再生保全機構 地球環境基金
 
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