イトウとくらす条例の町 南富良野に行ってきました。
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フォーラムの内容を簡単に解説しますと、地元小学校のイトウの研究成果発表が行われイトウの生態や生息環境調査、稚魚の体色と餌の変化などデータを交えた研究者顔負けの内容に驚きました、紙芝居形式の手作り感あふれる発表でした。
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実際に十勝川で捕獲記録のある2mオーバーの原寸大イトウも登場し観客を沸かせました
 
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イトウ研究者の江戸さんのプレゼンは南富良野のイトウ保護管理条例の仕組みについてと各地域のイトウのDNAについてのプレゼンでした、
条例の特徴としてモニタリング体制を構築しそのデータをフィードバックさせ審議会でその年の資源状況に合った管理体制に規制項目(釣り自粛区域、期間、釣獲匹数)を変動できる点を詳しく解説、
順応的保護管理体制が構築された点がこの条例の特色であるとともに今後のイトウ保護と釣を両立させる条例や法律の基準となる条例になったのではないでしょうか
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DNAついては大きく日本海側系統(声問、天塩、尻別、石狩)オホーツク海側系統(猿払周辺、)
根釧系統(道東辺河川)の系統に別れその系統の中でも河川間、同水系でも(石狩川水系の雨竜川と空知川)でも大きく違いがあることを解説、それらを踏まえ実際の産卵親魚のサイズに河川間で差がある事を天塩川水系と空知側水系の違いで解説、空知川水系では産卵に参加するオスの平均サイズが小さくメスが大きい
天塩川水系ではオスメス間に差異が少なく(成熟年齢の違い)オスの婚姻色にも水系間にもにも差異があることがわかっているそうです。
確かに同じ日本海側系統でも声問川のイトウの婚姻色は独特のピンク色の固体が結構います、サロベツ、天塩水系ではピンクの婚姻色は見たことがありません、
 
 
南富良野に移住してイトウの調査研究を続けている 大光明(オオミヤ)さんのプレゼンはイトウの基礎知識と
空知川水系の産卵床数の推移、河川環境、産卵生態などを動画を交えて発表、釣り人のアンケート結果の集計では今後のイトウ釣の規制について8割りの釣り人が必要と回答し、産卵期の完全禁漁や完全リリース制の
必要性も訴えていると言う内容でした。
 
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条例施行後の産卵期の監視状況についても、条例を無視する行為がなく、罰則規定がないにも関わらず釣り人の皆さんは協力してくれているそうです
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行政、教育関係者、研究者、住民の一体感が強く感じられるフォーラムでした…
 
う~む…猿払も負けてはいられない
 
新田さんコーヒーご馳走様でしたお蔭様で無事事故もなく帰猿できました。
 
BBK