第二回猿払イトウ保護セミナーおかげさまで無事終了しました、参加してくださった皆様方、関係者の
皆様有り難うございました。
毎度おきまりのセミナーの前日から内容の濃い日程で‥
29日の午後から国立環境研究所の福島さん、王子製紙の辻本さんに河川工作物が与える影響を鬼志別川、猿骨川支流にある工作物を例にあげて種類別に説明
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さて、セミナーの内容ですが急遽プレゼンの本数が増えて(毎度頼むよ~ブライアン!)ワイルドサーモン
センターのブライアンさんとピートさん(彼はIUCNのメンバーでもあります)、イトウ研究者の川村さん
と言うこれまた内容の濃いセミナーになりました、それぞれを詳しくUPできないのが非常に残念です
 
川村さんの発表では産卵親魚の保護の重要性=釣のレギュレーションの適用、特にシングルフックの
推奨、猿払でのアンケート調査の結果によるとシングルフックとトリプルフックの間(ルアー)には釣果の
差が無く、むしろシングルフックを使用している人の方が統計的に多く魚を釣り上げているとの事でした
イトウを取り巻く今後の流れについて南富良野町のイトウ保護条例や王子製紙の森林保護区制定を例に
挙げて、地元主導の保護対策がイトウ保護に欠かせないと言う内容でした
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ピートさんの発表は地球規模のお話しで、ロシアにおける海を利用して生活しているイトウの減少や
DNAからみる、イトウ属間の違い特にPerryi(北海道に住むイトウ)は別の属との認識が高まりつつ
あるようです、ロシアのコッピ川の保全区制定を例に挙げて棲息環境の保全を強く訴えていました
また、川村さんと同じ様に釣りのレギュレーションの早期導入を訴えていました。
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ブライアンさんの発表は国際的なサケ科生息河川の棲息環境保護と問題点についてで、特にロシアに
おける密漁の問題で、マフィアや貧困による密漁対策をNPOと民間企業、行政との連携によるマーケット
プログラムで時間を掛けて対処していこうと言う内容でした、中でも一般の人にも環境保全意識を高めてもらう
事を重要視してその事を次世代に引き継ぐプログラムとして子供たちへの環境教育の重要性を強く訴えてい
した。
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スピーカーの皆様、通訳の林さんお疲れさまでした。
BBKは翌日英語の夢を見ました‥
 
BBK
 
猿払イトウ保全協議会、王子製紙への情報提供、河川環境等の説明は
イトウ生態保全研究ネットワークの協力のもと
独立行政法人 環境再生保全機構 地球環境基金の助成で活動しています。