日本を日本たらしむもの | 世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

代議士秘書10年、山口県防府市議6年。現在は東京都小平市議(2期目)。地方から日本を改新し、世界を救うことを目的に活動中。日々街頭に立ち、思いと政策を訴える“メガホン侍”。

この前、長男と話をしていると「お父さん、早く市長になってよ」と、突然言い出しました。

いや、なんか意図があって書いてる訳ではないんですよ。深く考えないでくださいね(笑)どうやら長男は市議会議員は出世すると市長になると思っているらしいのです。

「市長は一番エライ人なんじゃろ?あ、でもソーリとかテンノーヘイカの方がエライんじゃったよね。」

「うーん、エライっちゅうか、なんちゅうか・・・」と答えに困る私。「テンノーヘイカは何するからエライん?」

学校や、他の家庭では「天皇」の存在をどのように子どもに教えているのでしょう。「日本国の象徴」じゃ、全然分からないですよね。

子どもに上手く教えられん、と言うことは私も結局は天皇が何なのか分かってないのか・・・。

いや、私の答えは「わが国が日本であるために必要不可欠な存在」。あ、これじゃ余計に子どもにはわからんか。でも、これが私の答えなんです。

「かわぐちかいじ」という漫画家が書いた「太陽の黙示録」という漫画があります。大地震が起きて、琵琶湖のところで日本列島が南北に分断される・・という話です。

首都東京は壊滅。政治も経済も機能停止状態という状況の中、復興支援の名目で北日本には中国が、南日本にはアメリカが進駐(?)し、日本列島は地理的にも国家としても分断されてしまいます。世界各地に避難し、日本人居住区で暮らす日本人も出てきます。日本という国はなんのか、日本人とはなんなのか・・・様々な考え方を持つ人たちが、様々に行動します。

さて、中国が支配する北日本、アメリカが支配する南日本、どちらが日本なのか?

私は「どこの国に統治されていようと、天皇がいるところが日本だ」というのが答えです。(漫画には天皇は登場しません・・・)

他に何が日本を日本たらしむのか。日本列島分断ではなく、小松左京じゃないが、日本列島が沈没したとしても、そこに天皇がいれば、そこは日本だと思うのです。

これが私の天皇観です。

息子に伝わるかなぁ・・・。