「市民100人委員会」の行く末を見た | 世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

代議士秘書10年、山口県防府市議6年。現在は東京都小平市議(2期目)。地方から日本を改新し、世界を救うことを目的に活動中。日々街頭に立ち、思いと政策を訴える“メガホン侍”。

 
 
昨日、議会棟にある議員用のBOXに「会議開催のお知らせ」という紙が入っていました。
 
内容は、小・中学校教育検討委員会の部会の会議の告知。
 
前回の中間報告も傍聴したので、今回も傍聴しようとスケジュールに書き込もうとしたら、『非公開』の文字が目に入ってきました。
 
前回の中間報告には、私を含め数名の議員の他、市民の方の傍聴もありました。
 
普段から学校給食について熱心に研究、活動しておられる方々でした。
 
給食の民間委託については、保護者から多くの反対署名が教育委員会に提出されるなど、関心の高い問題です。
 
この問題の協議について非公開で行うとは信じがたく、教育委員会に理由を確認してみました。
 
理由は「フリートーキングで意見を述べてもらい、意思を決定したいから」というような説明でしたが、余計にも理解出来ません。
 
この検討委員会のメンバーはPTAや学校関係者などで構成されていますが、なぜ、公開だと自由な意見が述べられないと考えるのでしょうか。
 
しかも、会議録も取らず、要点をまとめたもののみの公開になるとこのことです。
 
 
 
議会の会議は、原則としてほとんど全てが公開となっています。
 
プライバシーに関わるような問題を扱うときのみ非公開で、私が議員になってからは、非公開や秘密会で本会議や委員会を行った記憶はありません。
 
これは、透明性や公平性を高め、市民に開かれた市政を実現しようとしているからです。
 
 
一方、「市民参画」の一環のように見えるこのような委員会が、非公開とはどういうことでしょう。
 
市長は、議員半減の代わりに「市民100人委員会」なるものを作ると言っていますが、執行部側が好きに選んだメンバーで、非公開の会議をやられたら、何が市民参画だか分かりません。
 
市民参画を隠れ蓑にした執行部の独裁政治になってしまいます。
 
 
以前、私の友人がロープウェイの存続について検討する委員会に参加しましたが、市の意向に沿った結論に誘導するかのように見える委員長の会議議運営が非民主的だと憤慨していましたが、私も市民参加の審議会等が市の望む結論に導かれていく様を何度もみてきました。
 
 
議員半減が実現したとしても、「100人委員会」などは認めるべきではありません。
 
自治基本条例に反対した時にも書きましたが、「市民参画」だ「協働」だと、耳障りの良い言葉が、実は全く逆の独裁・全体主義体制の危険性を孕んでいることを忘れてはなりません。
 
 
 
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