朝日新聞、読んでます | 世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

代議士秘書10年、山口県防府市議6年。現在は東京都小平市議(2期目)。地方から日本を改新し、世界を救うことを目的に活動中。日々街頭に立ち、思いと政策を訴える“メガホン侍”。

『日々雑感』を更新するの久しぶりだなぁ・・・。

相変わらず母の家に居候中です。

母の購読紙は朝日新聞・・・。もう何十年も変わりません。理由は「慣れてるから読みやすい」ということらしいですが、居候中の私も計らずも毎日、朝日を読んでます。

今日の社説では柳沢労働大臣の「女性は産む機械」発言を取り上げてました。

確かに失礼な発言です。その場ですぐに訂正したとはいえ、女性に対して敬意というものを持っていないから、このような言葉が口から出てしまうのかもしれません。

しかし、朝日の社説はそこからおかしな方向へ・・。フランスの合計特殊出生率が2.00でヨーロッパでトップになったことを取り上げ、『育児休暇制度の充実させ、仕事を続けながら子育てができるようにする。そんな地道な政策が功を奏した』と褒め称えています。更に、『自民党の政治家には、女性が家庭に戻るのが小しか対策と考える人たちが少なくない』と、根拠のない断定を・・・。

確かに、『家族』という形態を真っ向否定する『フェミニスト』と呼ばれる方々を後押しする新聞なので、フランスで生まれた赤ちゃんの半数近くが、未婚の母から生まれていることを承知で、賞賛しているのでしょう。フェミ団体は、今後このフランスの事例を利用して、「未婚の母」、「事実婚」などの啓蒙活動を行うのでしょうか。

昨年、江戸川区が行っている子育て支援策について視察に行きました。もちろん、フランスには及びませんが、江戸川区は23区内で出生率はナンバーワンです。

しかし、前の区長さんの方針で「0歳児保育」というものを区の保育所が行っていません。「3歳までは、お母さんの近くで育てることが理想」という考え方からです。(その代わり、仕事を持つお母さんの代わりにベビーシットをするようなサービスも区が行っています)

視察に行ったとき、区の職員の方からお聞きしたことで印象に残っている言葉があります。

『誤解を招く言い方かもしれませんが、私たちは、ただ子どもが増えればいいとは考えていません。質の高い子どもを増やすことを考えています。』

というような意味のことをおっしゃいました。これには「うーん」と唸ってしまいました。「質の高い」という言葉は誤解を招くかもしれませんが、ただ「子どもを産め、産め」というのではなく、「その後もしっかりと行政として、子どもの成長を見守りますよ」ということなのでしょう。

私は女性が仕事を持つことに反対ではありません。私の妻もピアノの講師をしてますし、家事にしても炊事や食器洗いなども明確に当番制にはしていませんが、私もやります。しかし、女性が子どもを持ってもバリバリ働ければ、出生率も上がるという短絡的な考え方は賛成できません。現に女性の社会進出が進むにつれ、出生率は下がっています。子どもを産まない人の理由は様々でしょう。肉体的な理由でどうしても産めない人もいらっしゃいますし、「主義として産まない」という人を完全に否定する訳にもいきません。

それならば、産んだ人にもう一人、二人産んでもらうことを考える方が効果的なのではないかとも思います。今、私の家族4人は6畳間に寝起きしていますが、この状況でもう一人赤ちゃんが産まれるのはキツイです。もちろん、経済的にも・・・。

ウチの子どもは男二人なので、出来れば女の子が欲しいと思っています。例えば、経済的な理由や、住宅事情などがクリアされれば「もう一人!」と、考える人も多いのではないでしょうか。

とにかく少子化対策には色々なやり方があるはずです。フランスの事例に飛びつき、「女性を家庭に縛るから子どもが増えない」みたいな主張で、政策を考えることはやめていただきたいと思います。