平成18年度決算、本会議で否決 | 世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

世のため人のため~“メガホン侍” 伊藤央

代議士秘書10年、山口県防府市議6年。現在は東京都小平市議(2期目)。地方から日本を改新し、世界を救うことを目的に活動中。日々街頭に立ち、思いと政策を訴える“メガホン侍”。


臨時議会が開催されました。

冒頭に市長の行政報告が行われましたが、その中で渦中のお茶の随意契約問題にも触れられました。

これまでの「何ら問題ない」という見解から方針転換し、「市内業者優先」の要綱が出来た平成12年以降のお茶の取引についても「不適切だったと反省している」と述べられました。

「行政の悪習ともいえる前例の踏襲」などと事務方に責任を押し付けるかのような発言は気になりましたが、これまでの「どこが悪いというのか」という開き直った態度から一変、公の場で初めて取引の不当性を認めたことになります。

これまで通りの態度であれば、また政治倫理条例の制定などの話が出れば、行政報告に対して質問しようと思っていましたが、政治倫理条例制定にもなぜか全く触れられませんでした。

続いて、私が壇上で決算特別委員会での審査について報告を行いました。

傍聴席にはマスコミが多数(テレビカメラも数台)見えたので、ちょっと緊張しました・・。

その後、賛成、反対の立場から討論が行われました。賛成の討論をした議員の一人は、ワープロアップされた文章を読んでおられましたが(私の席からも透けて見えましたし、真上の傍聴席から見た方にも確認しました)、まるで市長の行政報告の内容を事前に知っていたかのようだったのが気になりました。事前に「不適切な取引である」ということを市長が認める発言をすることが分かっていないと、ワープロアップすることは不可能な内容でした。

私としては、市長が非を認めることは予想していなかったのですが、もしかすると、その議員の方は予想していたのかもしれないので、なんとも言えませんが・・・。

その後、採決が行われました。結果は12対15(議長、監査委員除く)の賛成少数で、平成18年度決算は不認定となりました。これは、防府市議会始まって以来のことらしいです。


それにしても、市長が自らの非を認めたのは良かったのですが、つい10日前の市広報に『市も、私も、共にいささかもやましい点はありません』と全市民に向け正当性をアピールしたのは何だったのでしょう。

今日の行政報告で議会に対して謝罪とは言えないまでも、反省の弁は述べた訳ですが、市民に対してはどう伝えるおつもりなのか気になります。次号の市広報で「やっぱり取引は不適切でした。すみません」とメッセージを伝えるのでしょうか・・。

まぁ、とにかく「正しきは成る」と市広報でも、ご自身のブログでも訴えておられましたが、今日の結果を見ると「正しくないもの(不正)は成らない」と、逆説的に証明されてしまった訳ですね。


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