姫路城の外国人だけの値上げ | 夏炉冬扇の長袖者の尉のブログ 

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 姫路市が姫路城の入場料の外国人観光客だけの値上げを検討しているというニュースがありました。

 

 清元秀泰姫路市長は、「7ドルで入れる世界遺産は姫路城だけ。外国の人は30ドル払っていただいて、市民は5ドルぐらいにしたい」と語っているが、外国人と市民という二分割は間違っている、政治家の中で今どきこんな認識でいる人がいるのかと呆れる。

 

 市民のなかにも外国籍の人はいる、外国籍のなかには特別永住者もいるし、一般永住者もいる、就労や留学のビザでやってきて居住している人もいる。訪日外国人ではなく、日本の他の街に住んでいる外国人が姫路城に観光に来る場合もある。その人たちの扱いはどうなるのか。

 

 植民地支配の所為で日本に住むことになり、永い年月何代にも渡って日本に住んでいる特別永住者は外国人扱いできないと、日本人と同じ5ドルで入れたら、在日特権だとヘイトデモを仕掛けられることになるだろうし、国籍だけで高い料金を取ったら、同じように日本に税金を払っているのに差別だとする批判が出て来る。

 

 特別永住者だけの日本人扱いは不公平だと、永住者も、就労や留学ビザで来ている人も難民も日本人と同じ5ドルで入れたら、外国人優遇だ、クルド人がやって来ても日本人と同じ5ドルで入れるのかと、これもヘイトデモが仕掛けられることになる。

 

 排外主義が台頭している今の日本では、在日外国人の扱いは、深刻な政治的対立要因になっているのだが、外国人と市民と安易に二つに分けてしまう清元秀泰姫路市長の認識は余りにもお粗末過ぎる。