経団連 夫婦別姓を求める | 夏炉冬扇の長袖者の尉のブログ 

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 こんなニュースがありました、新聞社によってはこのニュースを1面にしていたところもありました、世間の予想外のものであったような気がします。

 

 【経団連は、夫婦別姓を認めない今の制度は、女性の活躍が広がる中で企業のビジネス上のリスクになりうるとして、政府に対し「選択的夫婦別姓」の導入に必要な法律の改正を早期に行うよう求める提言をとりまとめました。経団連の十倉会長は10日の記者会見で、経団連として初めて「選択的夫婦別姓」の導入を求める提言をとりまとめたことを明らかにしました。

 この中では、夫婦別姓を認めない今の制度は女性の活躍が広がる中で海外でのビジネスなどの際に支障が出かねないなど、企業のビジネス上のリスクになりうると指摘しています。そのうえで、1996年に国の法制審議会が「選択的夫婦別姓」の導入を答申したことなどを踏まえ、政府に対し、制度の導入に必要な法律の改正を早期に行うよう求めています。】

 

 経団連と言えは大企業の経営者の集まりなので、保守的であり既得権益擁護、旧弊墨守かと思っていたら、意外にもこういう点は現実的なのです。「夫婦別姓を認めない今の制度は女性の活躍が広がる中で海外でのビジネスなどの際に支障が出かねない」海外でのビジネスを見据えて判断しており、国内しか見ていない日本人の議論は明らかに違っています。

 

 夫婦別姓は日本の家族を破壊する、夫婦別姓は韓国や中国の制度だ日本で行なうことは許されない、夫婦別姓は日本の伝統を破壊する、といった日本人の反対論がなんともくだらないものに感じられます。

 

 夫婦同姓でも壊れていく家族はいくらでもあります、日本も中国や韓国と同様に明治までは夫婦別姓であり、今の夫婦同姓が日本の伝統ということはあり得ず、夫婦同姓を伝統と考えるのは、靖国神社や教育勅語を日本の伝統と考えるのと同じことです。

 

 経団連は、この件に関しては、世界の現実を見ています。国内しか見ていなくて、明治以後の制度を日本の伝統で絶対に変えられないものと考えている、日本人の愚かさがはっきりと分かります。こういうと、夫婦別姓が良かったら、日本から出て行けば良い、夫婦別姓の国に行けば良いというのが日本人なのです。