天皇の子 | 夏炉冬扇の長袖者の尉のブログ 

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 今日は4月29日、1988年までは、天皇誕生日でした。昭和天皇が死んだので祭日が廃止になるかと思っていたら、政治色がないみどりの日にいったんしておいて、世間が昭和天皇の下血と自粛騒ぎを忘れたころに昭和の日にするという、セコいことをやって政府は無理にこの日を祭日として残しました。12月23日が退位したら平日になってしまった明仁上皇とは随分が扱いが違います。

 

 昭和天皇には男子は、上皇と常陸宮の2人しかいないはずですが、昭和天皇を親だと主張する人がわんさか孑孑のように湧いて来ています。

 

 あいちトリエンナーレ2019 表現の不自由展その後の大浦信行さんの作品に対して、あれを展示することは絶対に許されないと喚き、憲法が保障した表現の自由があるだろうと言うと、お前は親の写真を燃やされて黙っていられるのかと怒鳴るのです。

 

 親なんて、写真どころか、本人が燃やされている、と言うと、お前は親をそのように扱うのかと怒りますが、親をどう扱うかという以前に、死んだ人は法律の規定で燃やされるという現実さえ考えようとしません。

 

 昭和天皇の写真を、親の写真が燃やされたと平気で言える感覚が信じられません。20年後に、神谷宗幣の写真を見て、親の写真だと言う人が大量に出て来ても驚きませんが、昭和天皇が日本中に胤付けをして回ったなどということは絶対にありません。天皇の場合に、明治天皇のように側室がいても、関係は宮内省に管理されたものであり、子どもが生まれたら皇族として登録されます。市井の平民が昭和天皇の子であるはずがありません。

 

 明仁上皇や徳仁天皇を親だという人には会ったことがありません、親の写真がと言っている人の親は必ず昭和天皇なのです。

 

 戦前の政府は、国家のために国民を死地に赴かせる欺瞞として、国民は天皇の赤子と宣伝していましたが、親の写真と言う人たちの頭には、戦前の赤子の宣伝が刷り込まれてしまっているのです、戦前の赤子ですから親は昭和天皇でなければならないのです。こんな時代錯誤の人たちが跋扈する世の中になってしまいました。