ネトウヨの経済論 | 夏炉冬扇の長袖者の尉のブログ 

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 日本がドイツに抜かれて、国内総生産・GDPが世界4位に転落したというニュースに対して、ネトウヨが実体経済では抜かれていない、抜かれたと報じた朝日新聞は偏向していると言い立てています。

 

 そのネトウヨは最初に、外国では便所が有料だ、その分だけGDPが増えていると言っています。大抵の人はこれを聞いたらアホかと思います。ネトウヨが日本と便所とウンコが好きなことは分かりますが、子どもが道に落ちているウンコを棒で突いて遊んでいるような議論ですが、これを経済論だと思っているのですから話になりません。

 

 EUでは麻薬取引や売春の売り上げをGDPに参入しているとか、出稼ぎ労働者が生産したものはGDPに入るが、出稼ぎ労働者は人口には入らないから国民1人当たりのGDPは増えるとか、重箱の隅を突くような議論をやって、本当は日本の方がGDPは多いのだと言い張っているのです。

 

 外国人の出稼ぎ労働者に関しては、このネトウヨは以前に、外国人の出稼ぎ労働者は犯罪者だ、全員を日本から追い出して日本人が頑張れば良いと主張していました。外国人の出稼ぎ労働者は犯罪をやって経済の足を引っ張っているだけ、追い出した方が日本の経済は良くなると言っていたのに、GDPで抜かれたとなると、外国人の出稼ぎ労働者が生産したものはGDPに入って、国民1人当たりのGDPを押し上げていると言います。外国人の出稼ぎ労働者が役に立っていると認めているのです。思いきり主張が矛盾しています。

 

 さらには、外国はインフレでGDPが膨らんでいるから、実体経済では日本が上だと論じていますが、バブル経済のころに土地の無茶な値上がりで物価が上がってGDPが水膨れしたときには、日本人は、ソビエトを抜いて世界に2位になったと手放しで喜んでいて、実体経済は大きくなっていないといった話はしなかったのですから、いつものようにネトウヨらしい身勝手な、日本は素晴らしいという議論に終始しています。

 

そにしても、便所の料金や売春の売り上げまで持ち出して、まだ日本は3位だと言わなければならないというのは、日本アゲがそこまで難しくなってきている事実を現わしいるといえます。