以前から僕はコーチングを避けて来た。
これと言って理由はないんだけど、多分質問されるのが苦手なんだと思う。
数年前にはマツダミヒロさんの「魔法の質問」のワークを体験した。
僕にとっては普段使わない回路で、頭が回転せず、ワーク自体は楽しかったが、
家に帰ってからは自分に対しての問いかけ等はしなくなった。
僕は今までにかなり多くのツールを得ることができた。
でも、それを日常使って、どれくらい役立てているのだろうか?
「実践するしかない」
「行動ありき」
とか言うけど、実はその前に意識がいる。
そう、大前提。
決断できる、いや、決断して動きたくなる意識がいる。
大前提がないのに自分に欺瞞(嘘をつく)して、がむしゃらに進んでも、ウォーキングマシーンに乗ってるのと同じで、実際は前に全く進んでいない。
だから意識を変えるには、腑に落ちるという体験がいる。
もしくは、とてもシンプルで、すぐにでも日常で使えるワークをやるか。
先日、カリスマコーチと言われる慶人さんのコーチング講座に参加した。
(集客活動は一切せずに口コミと紹介のみで独立されたとか)
なぜ参加したのかと言うと、コーチングに抵抗しつつも、「知りたい」という欲求もあったから。
あと、ノリでトントンと受けた感じ(笑)
慶人さんは某有名どころのコーチングや、心理療法を学んで来られた方で、
この日は、「より身近で、日常で誰もが心地よく使えるように」と、とてもシンプルでわかりやすいワークを始められた。
多くの自己啓発やコーチング、心理療法などのワークショップは、資格制度を利用した高額なものが多い。
もちろん、人生をかけて自分を変えたい人にとっては、少々痛みを感じる料金の方が価値があるし、習得もしやすいと思う。
でも、そういった分野の世界にこだわらず、世の中の平安といった視点で考えると、単に誰もが人間関係にトラブルなく、ストレスを抱えずに生きていきたいものだ。
そういう意味で、今回のコーチング講座は、とてもシンプルなコミュニケーションの取り方を学ぶことができた。
大前提はやっぱり人に対する「愛」だろう。
(最近、大前提という言葉が好きみたい(^_^;))
仕事で接する人にしても、友達にしても、人と話す時には、
「愛」→「興味」→「共感」
という順を意識すれば、コミュニケーションはうまくいく。
※「興味」は「話す内容」よりも「話す人」
それがあった上で、相手に対してコーチングをするならば、
1、より具体的に聴く
2、深く、広く聴いていく
3、整理してあげる(相手が自分でまとめる)
じっくり話しを聴いているうちに、おそらく相手は「2」のところで、腑に落ちる。
しかし、これは簡単そうで、話しをする事が好きな人にとっては難しいだろう。
・相槌はいいけど、話している人の言葉を遮ってアドバイスしてはいけない。(不要)
・相手の気持ちから出るおせっかいも禁物
とにかく、相手の話を聴くことが重要なポイントだ。
なぜかって、相手の相談に対する答えは聴き手にはないから。
たとえば・・・
「フラレた、もうだめかなあ」
「え? ほんま? うん、あんたには合ってなかったと思う。きっぱり諦め」
・・・後日・・・
「なにーー?? あれから電話しまくって、駅で待ち伏せしたらキレられて嫌われた?」
「うん、これで諦めついたわ」
結局、相談者は自分自身で体験しないと納得できないのものだ。
たとえ相手にとって的確な答えをあげれたとしても、本人が自分から気づくことで解決するのである。
人と話している時、やたらと間髪いれずに話してしまう自分がいる。
辛抱して聴くことに意識しようと思った。
そして、
僕がこの講座で腑に落ちたことは、
「コミュニケーションの主導権は聴き手である」
という言葉。
あなたの聴き方一つで、相手の話す内容まで変わるんでっせーー
(↑なぜか最後だけ文章が砕けてしまった)