「もし家が火事になったら、何を持って逃げるか?」
という事をたまに考える。
財布、携帯、通帳、印鑑、車の鍵、ギター、機材、お気に入りの服、思い出の写真、過去のライブの録画テープ、頑張って集めたポールサイモンのマニアックなCD、デスクトップのパソコン(ぜったい重い)、買ったばかりのブルーレイディスクレコーダー(でもブルーレイまだ見た事ない)、液晶テレビ(配線外したりしてたら絶対逃げ遅れる)などなど、
考えだしたらキリがないし、一度に持つにも限界がある。
そんな中、制作期間中の僕にとって、今一番持って行きたいと思うものは、これかなあ、
ポータブルレコーダー。
思いついたホヤホヤのメロディやアイデアが、これにはギッシリ詰まっている。
アカペラの歌声や、ギターのリフとか、コード進行とか、歌詞や、
思いついたものは、全て、これに録音している。
後で聴き返して、その時に良いと思ったものを本格的に曲にしていくための、
僕にとっては大事なアイデア倉庫のようなものなのです。
逆に、誰にも絶対に見られたくないものナンバーワンでもある(笑)。
携帯とかのメールを見られるより、全裸姿を見られるより、
何よりもこの音源を聞かれるのは最高に恥ずかしい。
モースト恥ずかしい。
自分で聞いても汗が出るくらい「さむい」事言っちゃってる時もけっこうあるし(笑)、
「死ねばいいのに!」と思えるようなクオリティの低い曲が入っている事もあるし、
適当な英語もどきで熱く歌っちゃってる曲もあるし、
変にラップしちゃってる時もあるしで(笑)、
もし火事になったらコレを持って逃げるほど大事なものではあるけど・・・
もし明日死ぬとしたら、
迷わずコレを真っ先にブっ壊しますね(笑)。
それほど、コレと僕は運命共同体なのです。