ゆっくり、徐々に痩せていく。
あんなに我慢できなかった学校後のお菓子も、慣れたらたべなくて平気になった。
誰かの付き合いで食べることが増えたりした時はそのぶん運動をしたり、食事量を減らしたりした。
ストレスは、あまりなかった。
毎日体重をはかって減ったら勿論嬉しいが、増えていてもそんなに焦ったりしなかった。
おかげで順調に痩せる。
初めて49キロ台になった時の喜びは忘れられない。
一人でめいっぱいよろこんだ。
もうわたしは完全に太っていない。
体型に関しては、堂々としていて大丈夫だ!
洋服を買うのが楽しかった。
今まで入らなかったショートパンツも楽に履ける。
痩せた方が着こなしが可愛いのだ。
痩せるにつれ変わったのは見た目だけではない。
性格。
みんなと話せるようになった。
男子と普通に会話ができる。
本当にずっと苦手で、こわくて、困っていたことだったから、一番の変化はそこかもしれない。
普通に笑ってしゃべれる。
だから相手も話しかけてくれる。
そんな普通が嬉しかった。
女子とはもっと仲良くなれる。
学校が楽しいと言えるのは生まれて初めてのことだった。
クラスのみんなのことが好きと言えるのだ。
楽しいことが多い分、勉強も頑張れる。
ちょうど受験生。
成績はどんどん上がっていった。
体重が減るにつれ、全てが上手くいく。
体重は46キロになる。
目標体重はもう達成していたが、ダイエットをしているという感覚がなく、カロリー計算と毎日運動をする生活が当たり前になっていたため、ストレスは一切なく、そこからもまた痩せていった。
毎日が、楽しい。
楽しいことのあとには、嫌なことがあるのが当たり前とわかっていた。
人生そんなもんだ。
それでも、今こんなに楽しいから、嫌なことがあってもしょうがないと思っていた。