治りました、風邪。

 マジおっさんみたいな声なってましたが、何とかなりました。

 何とかなった上に微熱のまま二晩でTRPGのシナリオを書き終えるとかいう偉業を成し遂げました。

 

 はい。

 実は書いているんです。

 それも二本。

 

 というのも私、以前より色々とお世話になっている友人と同人サークルを結成しまして

 まだ取り立てて具体的な活動はしていないんですが、一応目標を立てて作品を作っています。

 発端は何か……何かの交換条件だったと思うんですが。友人から、「だったら一緒にTRPGのシナリオを作ってくれ」と。

 そもそもその友人がTRPG大好きでして、私としては当初はあくまで「まあ頼まれたし自分で書くだけなら楽しみにはなるだろう」、みたいな感じで引き受けたんですが。今や単純に、志を分かち合える仲間との創作活動を楽しみにしています。

 参考になりそうなものをいくつか見てみたりですとか、自分達で作ったものを自分達でプレイしてみたりですとか。TRPGが好きになったというよりは何か、その友人との創作を通じたコミュニケーションだなと思ってやっています。

 

 一応、ジャンルとしては サイコロ・フィクションシリーズにおけるマルチジャンル・ホラーRPG インセイン というものになるみたいです。プレイヤー間で協力したり対立したりしながら、お互いの隠された秘密を暴いたり暴かなかったりして、狂気に浸食されつつストーリーを進行させていく、という。

 で、友人が所持しているルールブックから、シナリオの舞台やアビリティ、狂気カードの設定がされたワールドセッティングと呼ばれるものを選んで、オリジナルのシナリオを作る、ということになりまして。

 まあ、まずは私が得意なものを一本書き上げました。半年前くらいですかね。やろう!っつって比較的すぐに纏まった気がします。こっちも一週間とかからずに書き終えた記憶があります。

 

 

 

 で、実はもうその辺で次のシナリオのアイデアは出ていたんですが。最初の一本をリリースするまで、身内にテストプレイしてもらったりだとかをやっているうちに、二人ともだんだん元気が無くなっていってですね。(笑) そう、俺達は躁鬱。サークルの暗黙のルールにも“相手を急かさない”・“手伝ってほしいことは言う”・“はしゃぎすぎてたら止める”といったものがあります。

 基本的に私が書いたストーリーを、手慣れている友人がシステムに落とし込んで整頓する、というやり方なので、私の腰が重いと何も始まらないんですね。むしろ一人で他のシナリオ書ききれるこの友人は何なんだ。

 なので半年経ってようやく、二本目に取り掛かりました。作品の内容についてはネタバレなので何も言えないのですが、どちらも私が好きなものをたくさん詰め込みましたとも。

 特に二本目のほうですね。最初は知識が無く、関連する本を読み漁るところから始めました。歴史書や、経済書まで手を出しました。(でもここで、今までやってきたゲームや観て来た映画・アニメ、漫画の知識やイメージに大変助けられました。やっぱり視覚的な体験情報があるのはデカい。)大まかなイメージとしては黒博物館シリーズとか、カウボーイビバップとか、シャドウハーツみたいな感じです。このブログの頻出ワード。

 

 しかしホラーとつく以上は私にも多少の造詣はあるといいますか、元々ファンタジー好きを拗らせて何故かオカルトに傾倒しているオタクでしたので、演出や設定部分で詰まることは殆どありませんでしたね。調べようと思ったらもうネタ帳に書いてあった、みたいなのがめっちゃあって自分でも笑いました。キモいって。

 お陰で「いや、これライト層わかんないよw」的な指摘を受けましたが(※実際はもっと優しいアドバイスと気付きです)、私達の作風はそれでいこう、私に書かせる意味はそこだぞ、と理屈をゴネて無理矢理納得させました。

 

 元々、誘ってくれた友人のほうは、私と真逆で、すごく普遍的で王道の、商用のものを作るのに長けた人なんですね。

 相手(クライアント)や観客が求めている、絶対に誰も傷付けないライン、誰もが納得できるレベル、みたいなのを心得ている人です。

 なので、一般的な価値観からズレたところで延々コネコネしている私の“クセ”の部分とどうぶつかるんだろうな、と内心ビクビクしていたんですが……。

 実は私達、シナリオを作っていくなかで、根本的な理念が似ているというか、“徹底的に己を消す”という点で共通点があることが分かりました。

 滅私奉公気質といいますか、“客に出す以上は絶対に自我を挟まない”みたいな鉄の信条がマッチングしてまして。あとは、結構理詰めの部分ですね。検証癖みたいなところも通じ合うところがあって、割と根幹のテーマ性である『ゲームを通して何かを知ってもらう・得てもらう』『こちらのメッセージや物語を伝えるのではなく楽しんでもらう』、そして、『その為に無駄と矛盾は徹底的に排除する』という部分はブレずにいます。なので思ったより揉めないどころか、お互い止まらなくなるくらいものづくりに熱中できています。

 あとこの人私の扱いが上手くてですね、何書いても全肯定してくれます。(笑) そのうえで「いいよいいよ!もっともっと!」と煽って来るので、「よし、じゃあ全部仕上げてやるか!!」っとなるわけです。

 うーん、まさかアラサーになってから、こんな風に創作を分かち合ってくれる相手と出会えるなんてなぁ。友達に恵まれています。

 

 はい。

 という訳で我々おおかみラーメン店がリリースするTRPGシナリオは、リリース日こそ明確に決まっていませんが、調節出来次第、BOOTHというサイトで公開・ダウンロード可になります。

 

 

 

 以前私がネヴァジスタ服毒本を買ったりしたサイトですね……。

 

 

 そして地味にアクスタとかも作っています。まほやく小説もあります。

 

 

 

 もしご興味がおありで、テストプレイやってやってもいいぜ!なんて人がいたら、是非ご連絡ください。

 最低三人からプレイできる、初心者が書いた初心者用の超シンプルなゲームになると思いますので。むしろ、私のようにTRPGがピンと来ない人にこそやってほしい。

 史実に基づいた世界観と設定、ジャンル通りのダークなギミック、そして確実に心にダメージを与えるシナリオになる予定です。

 

 テストプレイのログを見させてもらったんですがね、客観的に見ても「あ、サイコパスが作った話だな」って思いました。

 あの、一般的なサイコパスではなくて、本当の病理質のほうの意味で。他人の感情とか考えを利用することに躊躇の無いやつが書いてるな、という感じになってますので。

 

 乞うご期待!!

 

 

 

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いとぷ