目に入るすべての物が煩わしい。鬱陶しい。五月蠅い。気持悪い。腹が立つ。苛々する。気色悪い。
すべてのものが憎い。
この世に存在するもの全てが受け付けない。滅んで欲しい。
そういう時期です。
ブログのフォロワーがスパムみてえなインチキ自称スピリチュアリストばっかりなのにすら言及したくなるくらいずっと機嫌が悪い。まあ数字は数字なので放置してますが。
今も画像データの送信に時間が掛かっただけで机を思い切り叩いたレベルです。
そ~んな時必ず私を癒してくれるのがコレ!!!!☆ミ
『BLACK WOLVES SAGA』です☆☆☆
当時PSP乙女ゲーム全盛期だった2012年にオトメイトから発売された乙女ゲーム・通称『ブラウル』は、ディアボリックラバーズやアムネジアと同じ空気を纏って出てきた奇作です。ええ。
恐らく今なお『最もシナリオが暗い乙女ゲーム』として語り継がれ続けていると思います。
PSP版(Last Hope)とPC版(Bloody Nightmare)ではシナリオが異なり、それぞれ攻略できるキャラクターも違っていて、コンセプト的にはPSPが“切なさ”、PC版が“狂気”だそうです。実際PC版のほうが描写もハードです。それも恋愛・エロ方面ではなく暴力・グロの方面で。
ブラウルはねぇ~~~……いいんですよ。
当時「これマジ欝だった~(´・ω・`)」とされていたダークメルヘン的なオトメイトゲームを全て鼻で笑っていた私が唯一ドはまりして今なお愛し続けている作品です。あとは『死神と少女』とか『サイケデリカ』シリーズも。ベクトルが全然違う胸糞の悪さですが。
ちなみにこのチームの前作も結構人気、というか伝説を残したゲームでして。界隈の方には「侘助」とか「ネッソ」だけで通じてしまうと思われます。
そしてこのブラウルはその爆撃のような前作『月華繚乱Romance』を軽々と飛び越えました。
このゲームはねえ。獣人、血、暴力、狂気、ついでに恋愛要素、みたいな、私の好きな要素しかないんですよ。バイオレンスダークファンタジーです。
しかもただ属性としてヤンデレがいる、とかではなく。病んだキャラクター全員にそうなるべくしてなった理由と因果があり、だからこそヒロイン一人の力で救うことが出来ないんです。そこが魅力ですね。
中にはエンディングを迎えてもヒロイン・フィオナを一切愛してすらいないキャラクターも居て、全然一筋縄じゃない。あと五体満足とか精神的に健常なまま終われるパターンが全然無い。HAPPYENDとは?
まあちょっと文章とかモブの演技が「ん?」てとこもあるんですけど、何せ分岐が膨大ですし、今となってはそこも愛せるというか。
もう大好きなんですよ。本当に精神安定剤です。
私の心象風景に近いのかもしれませんね。このゲームには、私を否定するような要素が存在しないんですよ。全てが合致しているんです。同解釈。
美術やグラフィック、キャラクターイラストも綺麗で、何故か音楽はあの光田康典さんなんですよ。私が愛してやまないゼノギアスとシャドウハーツの。何で?って感じなんですが、そこも含めて趣味が同じってことなんでしょうね。
PSP版もPC版もコンプリートして、それらがひとつになってかつ新要素も盛り込まれたvita版を、しんどい時に起動しては、大事なオヤツのようにちまちまちまちま進める、というのが私の欝期の乗り切りかたです。
オススメはPSP、PC版ともに、メインヒーロー・ラスのルートです。梶裕貴さんが演じる陰鬱で孤独な青年、めちゃくちゃ良い。
そして何より私がBWSで性癖ぶっ壊されたなと思っているのは、作中に登場し、PC版でのみ攻略キャラクターになるギランちゃんです。
ヒャッハー殺人鬼ショタ(CV谷山紀章)。
いや男性向けエロゲーの敵キャラかよと。
でもねぇ彼、そういった少年漫画に登場するようなミームを背負っていながら、いい具合に乙女向けにカリカチュアされていて、狂気とカワイイの緩急が素晴らしい。血塗れであればあるほどカワイイみたいな新境地でした。
またきーやんがイイ芝居するんすよ……。彼が敵兵を拷問するシーンとかたまりません。vita版でも真っ先に攻略してしまった。最後にもう一回やろうかな。
ちなみに今は上記した「フィオナに一切好意を抱かないキャラ」を攻略して二年ほど経っています。ほんとにネッッットリ味わいながらプレイしているので、全く進まないんですよね。なんかもう、落ち着くどころか興奮しちゃって。
しかもソイツ、PC版のメインヒーローとフラグが癒着してるので、選択肢の管理が大変でね。間が空くともう全然分からなくなります。vitaもいちいち充電待って設定し直したりしなきゃいけないので。
なのでやるたびに新鮮な気持ちでプレイしています(笑)
最近はめっきり乙女ゲームそのものをやらなくなってしまったので、もしオススメ等あったら教えていただけると嬉しいです。
なんかもうストーリー以前にキャラデザとかシナリオとか声優の演技の粗にばっかり目が付いてしまって。舌が肥えるって嫌ですね。
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いとぷ