こんにちは、いとぷです。
突然ですが、私には文章やコスメ、音楽のほかに、イラスト製作の趣味があります。
それも今どき、アナログ。
そもそも機材を揃える経済力が無いのもありますが、こちとらアラサーなもんで、子供の頃から紙と鉛筆で描くのに慣れていることもあって、基本的にはずっとそのスタイルのままです。
とはいえまあ、全部独学ですし、練習もまともにしてないので、画力は大したもんじゃないのですが。熱心に勉強しようと思うほどの熱量は今のところ持てていない。
とりあえず見ていただきましょう。
ドン。
はい。
何も完成品を自慢したくてこの場に持ち出したのではありません。
問題は、私にとってこれを完成させるまでの時間です。
ちなみにラフはこんな感じ。
アナログイラスト作成の手順として、アタリ→下書き→線画→仕上げという行程があります。
この下書きまではいいんですよ。問題はその先。
私はADD(注意欠陥障害)とLD(学習障害)という発達障害を抱えていて、根本的に、アナログ作画のような行程のかさむ作業が苦手です。
診断書にも『物事を順序だてて計算するのが苦手』とあり、その辺の計算能力を検査テストも全滅でした。(台詞の無い4コマ漫画がバラバラにしてあるやつを、時系列順に並べ替えるとかいうテスト。自分なりには理屈立ってた筈なんだけど、正解は一個も無かった。逆に凄い。)
具体的に言うと、極度の方向音痴や、電車の乗り換えの不得手、具体的な指示や見本が無いと集団行動での暗黙のルールが分からない、などが苦手分野になります。焦ってると二桁の計算も怪しい。
一応子供の頃は算数のテストも満点取ってた筈なんですけどね……でも確かに中学年以上になってからの計算は『飲み込むまでが遅い』と言われて教えてもらってる家族全員にキレられていた記憶があります。
逆に叙述理解や言語に関するIQは最高得点という、超絶アンバランスな性能。
まあこれが私が人間社会でうまくやっていけない最大の要因でもあります。
でこれがイラストとどう繋がってくるか、というと。
実はこのイラスト、ミスだらけなんです。あ、ミスというからにはわざわざ拡大はしてほしくないんですけど、ところどころ取返しのつかないことになってるんですよね。
まず、第一に道具のチェック漏れです。見切り発車的。
あのね、ホワイト(修正液)が無かった。()
いや、ハケが付いたデカいのはあるんですけど、ペン型のやつがね、最近出が悪くなっているのをすっかり忘れていました。ていうかペン型でそこそこ融通が利くホワイトがあったら教えてほしい。やはりつけペンしかないのか。
なのでよく見ると霞んでるとこがあるし、なんなら修正ペンのインク液をこぼしまくってトーンの上にぶち撒けたり、指にぶち撒けたりとてんやわんやでした。
次に道具の扱いの不器用さ、というか力加減のヘタクソさ。
何でもかんでも強く握り過ぎたり引っ張り過ぎたりして、ブッ壊してしまう癖があります。あと興味本位で分解して元に戻せなくしたり。もうトーン削るのとかも軽く4,5年ぶりでしたけど、全然上手くいかない。カッター握り込みすぎて腕痛いし。ペン先も潰れるし。
そして最後に過集中と衝動性。後者は現状の病状もやや含んでいますが。
この作業を始めたのが夜中の1時とかです。夜中にガタガタ騒ぎ始めて、作業に没頭している。
しかも机はどんどん散らかるし、手指も服もどんどん汚れるし。
一度スイッチが入ると周囲のことが目に入らなくなる、発達障害によく見られる傾向のひとつですね。
で、過集中というのは、心身を研ぎ澄まして、深い深い海の底にシュノーケル無しで潜り込んでいるのと同じ状態です。
なので、ハッと気が付いて戻って来ると、襲ってくるわ襲ってくるわパニック症状。
長時間同じ姿勢で居たせいもあるでしょうが、動悸と息切れが半端ない。
ミスをひとつするたびに精神的ストレスが溜まり、ストレスで気が逸れてまたミスが重なる。ずっとその状態の中で遊泳していたら、そりゃそうなります。
このミスをするごとに倍々ゲームでデバフがスタックされる、というのも厄介な特性ですね。
ぶっちゃけこれのせいで真剣に自殺考えるとこまでいったし。
まあでも、それくらい苦労をしてもいいからやりたいと思えるのが、絵の良いところです。やっぱり、思い描いたものが形になっていく瞬間って、得も言われぬ快感がありますよ。出来が良い物であれば尚更。
不思議なもので、この、トーン貼るだけでも一気にそれっぽくなりますよね。
ちなみにこれはお友達が引っ越しの際にくれたものです。元々同人絵描きさんだったんですが、最近はお忙しいのと、今はデジタルに移行されたのもあって、沢山あるのはいいけど不必要になったので、ということで。それならばと送って頂きました。ありがとう。未だにアナログにこだわってんの、もう私くらいしか居ない。(笑)
まあ上記にある私の特性や苦手分野も、人によっては「そんなん誰でもあるじゃん」と感じることだろうし、「それの何が問題やねん」と思う方もいらっしゃると思います。生きて飯食っとるやないかと。
いや、全然その意識でいいと思いますよ。
むしろ、私からしたら、完璧に健常な人間のほうが珍しい気がする。
私にしてみれば、世の中の人は何でそんなに察しが悪いの?とか、何でそんなにセンスないの?と、私が当たり前に出来ることに対して疑問を抱くこともありますし。
私達日本人は子供の頃から平等に、全ての人間が同じことをしなさい、と教えられてきますが、どう考えてもそれって理論として破綻してますからね。中にはその方が楽、という人の方が多いのかもしれませんが。
ただもう、私は、そういった考えや基準に合わせて生きることに疲れたというか、やる気を出すほどの理由が無いんですよね。生きる熱意そのものが無いというか。
ちょうど、あの~ほら、ダンジョン飯の、ミスルン隊長みたいな感じなので。
だから、人に認められたいとか、自立したいとか、お金持ちになりたいみたいな欲望って大事だなと常々思ってます。
兎にも角にも、創作活動は良いですよ。
そういう能力の感じ方も何もかも、やってる最中は頭の隅に追いやることができますから。
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いとぷ