そういえば10月28日で、ときめきメモリアルGS4の発売一周年だったみたいですね。
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ときメモGSシリーズは、KONAMIから発売されていた美少女ゲーム・ときめきメモリアルシリーズの女性向け版として開発された、唯一無二の乙女ゲーです。
3から4にかけて実に9年以上という年月が経過しており、発売元のKONAMIのゲーム事業撤退騒動や、それを受けたときめきレストラン
の買収、シリーズプロデューサーをはじめとするメインスタッフの退社などで、ファンの間で続編は絶望的だとすら目されていました。
しかしこうして10年振りにファンの元に帰って来て、さらにそれが1周年ともなると、感慨もひとしおです。この辺りが本編のメインヒーローである風間くんのストーリーともリンクしていて面白い。
開発すら危ぶまれていた作品だけに、出来あがったものは当時と完全に同じものとは限らなかったようで、私の周囲の古参ファンなんかは、ちょっと違うなぁと厳しい意見も漏らしていました。
私としては出てくれただけでありがてえんじゃ。の気持ちだったし、やっぱりあらゆる側面で令和の価値観に沿ったラインが意識されているんですよね。
なのでコレが合わなかったなぁって言っちゃうのは、加齢に対する敗北宣言なんじゃないかなぁと思ったりもします。いや分かんねえ、もうありがたすぎて盲目になってるだけかも。
でも実際、GSシリーズってそれぞれが発売された時代を反映していると思うんですよね。作風の雰囲気もですけど、特に攻略対象の男の子たち。
“きらきらの夢を真摯に追いかける男の子はカッコイイ”というのがシリーズを通してのメインテーマだとは思っているんですが、その具体的な取り組み方については、結構差別化されているんじゃないかなと。
例えば、ベーシックとして作られた1の子と比べると、00年代中期の不景気の煽りを受け始めたGS2の男の子たちは、何とかしてやってやろう・這い上がってやろうという気概が強く、めちゃくちゃギラギラしてるんですよね。もちろんシリーズものですから、マンネリ化を防ぐため大袈裟に描写されているところはあると思います。
でも当時……そうだな、私の6歳上の兄なんかは、当時本当に高校生ながら、バイトとバンドと家庭を掛け持ちしながら、それでもカッチカチに格好つける為にアレコレ工夫をしていて、余裕が無いながらも足掻こうと必死だったんですけど、まさにといった感じですね。いやあんなGS2の非実在美少年たちと比較しちゃいけませんが。兄は私をオスゴリラにしたような人なので。
そして更に時代が巡って、今度は私が高校生になったころに発売されたGS3の男の子たちも、まさにといった感じでした。マイルドヤンキーとかオラオラ系みたいな言葉が定着し始めてきたころですかね。KAT-TUNとか3代目Jなんとかが出てきて、今度は何かに抗っているのがカッコイイ、みたいな風潮だったように記憶しています。
そして2021年の令和の世では、GS4の男の子たちのように、自分だけの個性を持って一生懸命に発信している人こそが一番カッコイイ、とされる時代に……。色々移り変わるものですねぇ。
きっと歴代のファンだったユーザーが物足りないと感じたのは、4の男の子たちがガツガツしていなくて、不幸よりも幸福を噛み締めて生きている部分だったんじゃないかなと。
まあ確かに、メインライターも違う訳ですから、過去シリーズと比較して創り込み・掘り下げが足りなかったんじゃないの、と言われればそこまでかもしれません。
しかし、私が実際にプレイして感じたのはGS4の男の子たちの、幸せの見つけかたの上手さでした。
過去シリーズの子たちは皆それぞれに、結構ハードなモノを背負っていたり、直面したりして、攻略していく内にかなりドラマティックな展開が用意されていることが多かったんですよね。
対してGS4の男の子たちは、自分の世界にあるもので悩んで、そこから飛び出すのにヒロインが必要で、自分の中にあったものに幸福を見出していく子が多いんです。
私がプレイ前から大好きな柊くんや、(絶対好きだなと思ったら本当に大好きになった)
颯砂くん(とてもかわいい)
もそういった物語を持つ最たる二人かなと思います。
何気ないんですよね、かなり。
でも私がGSシリーズに求めているものってそういう、なんだ、ニンテンドッグスみたいな色褪せないグラフィティであり、ああ、良かったな、と浸れるメモリアルなんすよね。(ドヤ顔)
だので、個人的にGS4は、“令和のときメモGS”としては大成功なんじゃないかと……あ、ちがう、やったね!バッチリ好印象!だったと思ってます。
素敵な作品をありがとう。DLCも続々配信が決まっているみたいなので、ファンディスクや移植も含めて、今後の展開がまだまだ楽しみですね。
書いてたら普通にやりたくなってきた。
改めて、遅ればせながら発売一周年おめでとうございます!
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いとぷ