タイトルに相違はございません。今からメッチャキモい話をします。
二次創作について、です。
そも二次創作とは何ぞや?という方に説明しますと、端的に言うならば、ボトムズのOVAシリーズです。
あんなもんは公式のロゴついてなかったらただの二次創作ですからね。
……といったように。要は「ある作品の公的ではない、オリジナルの物語性を帯びたファンアート」と、私は解釈しています。ちゃんとした定義とかはこっち↓を読んでみてください。
まあ要はファンによる愛情表現の一環であると思っていただければ大丈夫です、それ以上は深淵を覗くことになるので。
今や、というか女性オタクにとってオタクであることとこの二次創作というのは深く結びついています。所謂腐女子と呼ばれるファン層によるBL作品の展開などですね。もちろん、それらに全く触れず、作品本編やグッズに投資することで推し活をするファンもたくさんいます。どっちの数が多いかどうかは、正直体感でも分かりません。
で、私はというと、そういった二次創作とは完全に無縁側の人間でした。イラスト投稿サイトなどでも見るのは一枚のファンアートイラストばかり、みたいな。あ、中学生の頃、『遙かなる時空の中で3』の男主人公ギャグ小説だけは狂ったように検索していましたが。あとジルオール。
とまあ、自分でも“原作至上主義”を掲げていて、原作以外には目もくれませんでした。同人誌もイラスト集以外買ったことも無いし、なんならワールドトリガーのアンソロジーを何かの間違いで購入した際はあまりの内容に憤慨し買ったその日にブッ●オフに売ったことさえあります。
自分で創るものも、自分原案自分作画自分執筆の完全オリジナル作品ばかり。
それがある時、といいますか、オリジナルの小説を数年書き続けた辺りから、「あれ?何か、原作への愛とか解釈を表現したいかも?今なら出来るかも?」と、漠然と感じるようになっていきました。
一番最初に手をつけたのはやはりといいますか、今や生涯コンテンツとなりつつある『アイドリッシュセブン』でした。
そもそもアイナナのシナリオライターさんである都志見文太先生は同人時代からノベルゲームを出していたり、アイナナでもノベライズを担当されていたりと、もともとかなり文学的な気質の方なんですよね。果たして文学的でないシナリオライターが存在するのかと問われれば首をひねりますが。
同人当時の対談では、“文章はあまり得意ではないと言われたので、セリフだけのノベルゲームなら上手くいくと思った(超曖昧記憶引用元:図書室のネヴァジスタ 服毒本)”的なことを仰っていて、実際に他作品等を見ても、文芸作品というよりも演劇で使用する戯曲のような演出や台詞回しが多く用いられている印象です。もちろん文章表現も最高オブ最高です。
私にとってはそれが良かったのかもしれません。何しろ演劇界隈出身なので。
都志見先生の言葉選びは、文章で並べて、実際に言葉を口に出した時が最も輝くんですよね。
その音声的な刺激に、不思議な引力を感じたのを今でも覚えています。
まあ、あとアイナナを始めた2016年当時、擬人化ブラウザゲームブームで文豪の擬人化のゲームをやってたんですよね。文豪の擬人化???(錬金術で死んだ文豪たちを新たなイケメン人間に転生錬成させるとかいう倫理観天元突破ゲームです。今でもサービスやってる筈。)
典型的で敬虔なオタクだった私はまんまとその文豪ゲームに登場した純文学作品を読み耽り、ひとまず“文章の何たるか”を大まかに、ざっくりと、猿真似程度に鵜呑みにしました。元々小学生の頃は小説とか書いてた筈だったんですけどね、いつの間にか全くやらなくなってしまった。
そういったファクターが重なって、ひとまず“自分が一番安心して出力できる表現”が“文章ないし台詞”であることに気付いた訳です。
それからアイナナを皮切りに、その時アツいと思った作品の小説やSSの二次創作にちょくちょく手を出すようになりました。
金色のコルダや、
FGO、
最近だとまほやくの中編や、
十数年前にクリアした時にはまさか自分が書くことになるとは露ほども思っていなかったテイルズも、
“感動した”とあれば即座に形にするような、いわば脳内に新しいシステムルーチンが搭載されたような感じです。しっかり宣伝していくスタイル。上から入れたら下から出る、ウンコみたいな感じですね。
なので現状、自力で書いているギャグ小説の息抜きに二次小説を書くという愚行に及んでいます。
私は、他人を触発する作品こそが最も優れた作品だと思っていて、更にもうひとつモットーとして掲げているのは、誰でも創作者を名乗って良い、という事です。手塚治虫氏が遺したという名言や、役者の養成所でもさんざんに指導された言葉です。ベルセルクのガッツも剣技の上達に逸るイシドロに対して「一人前の戦士になってから戦場に立つ気か?」(=技術がどうとか言う前にとにかく戦うのが剣士だ)的なこと言ってましたしね。
だので、何が言いたいかというと……書け。そして描け。ということです。
パニック障害と抑うつ症状で自殺まで考えていた私を救ってくれたのは、紛れもなく創作活動です。
私が書き続けていれば、また誰かを救うことにもなるんじゃないか、と、1割くらいそういう殊勝なことも考えてなくはないのです。残り9割はもう殆ど我欲もいいところですが。
素晴らしい作品というのは、時代を跨いでも、いつだって新しい感動をもたらしてくれます。
インプットが辛い時、アウトプットが辛い時、自分を慰める為と思ってふと見返したVHSやDVDにもきっと、今まで感じたことのない感情が眠っています。
……いや、まあ、単に十年以上経っても筆を取らせてくるTOAってすげえなって話に持っていきたかったんですが、あまりにも長くなりそうなので、それはいずれまた別の記事で書こうと思います。
ひとまず今日はここまで!
みんなもやろうぜ、二次創作!!
……そして恐らく、私が次に書くべきなのは、DRAGONVOICEとアイドリッシュセブンのクロスオーバー小説です。
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いとぷ