数ヶ月前、よく音楽の話をするウチの患者さんのMさんは、クラシックに詳しく。
この前紹介した、もともと漆器業をされていたかたと同じMさんです。
オン年75歳。
よく音楽の話をします。
ワタシは、ピアノをやっていたので、ショパンやリスト、チャイコフスキーなどロマン派一辺倒。
そして、古典派のベートーベン、モーツァルトはあまり好きでなく。
ましてや、もっと古いバロック音楽はもう、聞かず嫌いー。
このMさん、正反対で、ロマン派は聴かない。
若い頃は、ベートーベンに傾倒。
よくコンサートにも行ったし、カラヤンも観に行ったことがある。
モーツァルト全集を家に所蔵。
いろんな、指揮者の聴き比べなど、マニアなのです。
しかし、最近はバッハしか聴かないとおっしゃる。
朝は、必ず、タイマーでバッハの「 平均律クラヴィーア集」を聴き、寝る前は、バッハの「 無伴奏」を聴くとおっしゃる。
「 バ、バッハですかあー。わたし食わず嫌いかもしれませんわー^^;」
バッハの時代には、ピアノがないので。
バッハのピアノ曲は、すべてチェンバロなどで作った曲なので。
つまり、バッハはピアノという楽器をしらないので。
バッハのピアノ曲は、バッハを表現したものではない。
今のピアノが確立したのは、ロマン派以降なので。
その前は、フォルテピアノという、楽器で。
古典派の時代も、今のピアノではなかったのです。
サスティンペダルがなかったと思われます。
でも、弦楽器は当時からなので。
鍵盤楽器と、弦楽器では歴史がちがうんですね。
そういえば、ジャズ音楽家のわたしの父が、バッハの「G線上のアリア」が好きだったっけ。
そのとき、ジャズからみたら、超だるい曲じゃない?なんて思っちゃったりした。
以前、このブログで紹介したことがありましたが。
サックスの第一人者であっただろう父なのに。
「G線上のアリア 」を、弾きたくてバイオリンで練習しようとしたのでしょう。
楽譜と、バイオリンが遺品にありました。
今でもウチにあるのですが。
それでも、自分は、やはりバッハは聞かず嫌いのままでした。
現代のいわゆる「ピアノ」の良さを最大限表現できるのは、やはり、ショパンやリストなど、ロマン派以降で。
どうせピアノの練習するなら、ゴージャスに聞こえる、ロマン派の曲のほうが、弾きがいがあるというわけなんですー。
時間は限られていますから。
でも、Mさん、こんなメモを渡されて、是非聴いてみてとおっしゃる。
同じバッハでも、このピアニストのタチアナニコラーエワさんのしかも、1992年のやつが、いいと。
目をキラキラさせてー。
「 あ、聴いてみますねー。」
で、うちの治療所で、このニコラーエワさんのやつやら、色々探して、バックヤードでバッハのBGMをかけることにして。
「 あ、今バッハかけてますよー。これニコラーエワさんですわ。なんか控えめに弾かれる感じですかね。」なんて言いながら。
ほんとは、あまり違いがわからんのですが。
しかしMさん、耳が少々遠くて、小さく聞こえてくるBGMは聞こえないみたいだけど。
とりあえず、ずっと、バッハのプレイリストを作ってどうせBGMだし、毎日一日中、バッハを聴くことになりました。
それまでのプレイリストは、そもそも飽きてきていたので、ちょうどよかった。
また飽きたら、別のに変えたらいいかなー。
と思いながら、もう数ヶ月になりますがー。
あれー?
あーら不思議、まったく飽きない。
ずっと聴いていられる。
ほぼ単音階で、ロマン派とは大違い。
しかし、ずっと、いまだに一日バッハを聴いております。
だるいと思ってた、父が好きだった「 G線上のアリア」今になって、一日何度も聴いています。
BGMにぴったりなんですねー。
バッハ、物悲しい短調が多いですがー。
バイオリンだったり、室内楽だったり、ピアノだったりと。
バッハの曲は、そもそもオルガンかチェンバロなんだけど、それをピアノ演奏にあてはめると、ポロンポロン、ピアノの音色がほんと心地いい。
まさか、ピアノで演奏されてるというのは、バッハの意図したところではないかもしれないけど。
だいたい、何をかけてても、何回も一日聴くと飽きが来るのだけど。
飽きない。
でも、これチェンバロだったらちょっときついかも。
今じゃ、Mさんは腱鞘炎がよくなって、治療にこられていないけども。
いまだに、この数ヶ月、毎日、1日中バロックをきいております。
そして他のバロックも、色々プレイリストに入れてー。
そして、「カノン」を作曲した、パッヘルベルというひとは、バッハよりさらにもっと、昔の人で。
それも、一日、何度も聴いている次第です。
原曲は、バイオリンなどなんですが。
いろんな編曲があって楽しいです。
ピアノandバイオリン。
フルートandハープ。
ちなみに、今だからいいますが、「 オカンのピアノ」と言う名前なんですがー。
実は、オカンはオカンでなくて、もともとは、 KANONを並べ替えて、 OKANNにしたものなんです。
だから、カノンには、いろんな思いと、なぜかご縁があります。
先日、ドラゴンボールの作者、鳥山明先生が、逝去されましたー。
ドラゴンボールのコミックは全巻ウチにあって。
全て夢中で読みました。
その昔、1986年に任天堂ファミコンの、ドラゴンクエストが発売されー。
リアルタイムでウチの家族で、みんなでプレイしました。
ウチの母は、現在87才なんですが、ゲームが大好きで。
昔のドラクエを母がやってるのを、みんなが観ながら、あーやこーや一緒にやってくー。
外から帰ってきて、
「 どこまですすんだ ?」とか。
と言う感じでした。
ドラクエは、RPG。
今では当たり前なんですが。
それまで、アクションとかシューティングなどだったので、システムがよくわからず。
よくわからないまま、ウロウロしたら、戦闘シーンになり。
敵がでてきたら、当然のごとく、Aボタンを連打。
すると、戦いが終わっていてー。
スライム相手なので、そのまま進むことができて。
しかし途中で、どうも違うというのに気づいて。
連打をしなくても、自分のターンがあって、コマンドを打つという、今ではごく当たり前のことだけど、このシステムに気づいた、という思い出です。
セーブ機能もなく、王様のところに行って、
「 ふっかつのじゅもん」をきいて、書き留めて。
次、またそれを入力して続きから再開できるのだけど。
呪文をまちがえてメモしちゃうと、もう、あたま真っ白になります。
それが、初代ドラゴンクエスト。
その後、セーブ機能がついて。
ところが、なにかの不具合で、ゲームをスタートすると、なぜかデータが消えたりして。
呪いの音とともにー...。
データが消えました。というメッセージと絶望。
ゲームをやらない人は、なんのことかチンプンカンプンなので、スルーしてください。
キャラクターデザインは、鳥山明。
音楽はすぎやまこういち。
で、もう、パッケージから、目をひくもので。
さすが、鳥山明先生❗️
その後、ニンテンドウは、スーパーマリオなどのヒットとともに、世界中を席巻していったのでした。
任天堂といえば、こどものころ、カルタや花札の会社だったので。
それが、今じゃすごいことになってますね。
長いこと生きてると、面白いです。
日本ってすごいなー。
で、ドラクエのBGMは母からのリクエスト。
あと、鳥山明さんの追悼もかねて。
今回、Youtubeの動画をアップしたのですが。
動画制作にあたってー
いちおう、実際に久しぶりに、アナログテレビにつないで、なつかしくゲームをしてみました。
あ、この時のゲーム音楽って、まるでチェンバロの音やーん。
バロック音楽みたいやなー。
なんて、思って。
あれ、また点と点がつながったー。
電子ピアノの機能をつかって、色々ためしてみました。
その画面が動画にも、盛り込んでおりますー。
話が長くなりましたが。
知ってるかたは、よければご視聴ください。
知らないかたは、スルーしてください。
こちら
↓