【1〜109まで、骨髄移植病院での入院でのアレコレをアップしています。110〜は、もっとさかのぼって、病気になったころからのエピソードとなります。一度アメンバー限定ブログにあげたのをリメイクしています】
 
 【赤ちゃん待機場】
 

『赤ちゃんは、神様の国で、生まれる順番をまっています。

 

おっぱいを吸う訓練をして、合格した子たちが、選ばれて、おかあさんのところにくるのです。

 

神様は、最後に、

 

「それでは、いってらっしゃい。はい、これおべんとう。」

 

みえないリュックに、当分の間の食料がはいっています。

 

「 はい、じゃ、魔法の粉、ふりかけるよー。並んでね。」

 

「 がんばって、いきなさいね。」

 

「バイバイ、神様・・・。」』

 

(以上、ワタシの妄想でした´∀` ))

 

 


 

1992年11月3日 3378ℊ シン、大きくうまれてくれた。

 

お腹のなかでは、いつもしゃっくりしていて、大丈夫かなあと思っていた。

 

新生児室をみつめる、新米ママ。                  

 

         

 

            

 

 

 

  

 

 

M市民病院は、母子別室で、授乳の時間は、きっちり決まってた。

 

こどもが、寝てようが、起きてようが、決まった時間におっぱいをあげる。

 

しかし私は、乳首の形が悪く、赤ちゃんがうまく吸えないみたい…。

 

母親教室で習った、マッサージをさぼったせいだ…。

 

周りのおかあさんは、みんな上手いようにみえて、むちゃくちゃあせった。

 

しかたないから、結局、ほ乳びんでミルクを…。

 

「 ごめんね、しんちゃん…。 」

 

みんな、まだ名前がきまってないうちから、すでに、名前を決めてたので、しんちゃんって言ってた。

 

「 せっかく、もってきたお弁当、あげれなくて、ごめんね。」

 

たいてい、シンはねていた。

 

「あれ? 

なんかさあ、うちの子、手が冷たくて、紫色なんだけど・・・」

 

 

 

みんなと比べると、どうも、血色が悪い。

 

でも、おっぱいを吸う力はすごくて、乳首が切れてしまったりしたほど。

 

「 うんうん、神様の国では、きっと優等生だったのね。」

 

病院では、とりあえず、なんとか助産師さんに指導されながら、母乳をがんばって。

 

母乳のあと、体重測って、足りない分を、ミルクということになっていた。

 

そして退院の日。

 

同じ誕生日の子たちとも、お別れ。

 

みんな、最後の検診があって、それぞれ、退院していった。

 

 

 

・・・・・うちの子をのぞいて。

 

 

 検診のあと。

 

「 おかあさん、ちょっと、この子心臓に雑音があって…。エコーかけたいので、残ってもらえますか。」

 

「 そういえば、いつも手が冷たくて、紫色だったよな・・・。」

 

心エコー。

 

睡眠薬入りのシロップのまされて、動かないように、わたしが押さえて・・・。

 

真っ暗な部屋で、わけわからん時間が過ぎて。

 

「 おかあさん、紹介状書きますから、国立循環器病センターに行ってください。」

 

「 え? 」

 

「 心室中隔欠損です。」

 

そんな…そんな…。

涙があふれた。

 

この子、神様のとこからはるばる来たのに。

 

お弁当もたせてもらって。

周りの人がいい気分になるようにって、魔法の粉かけてもらってきたのに。

 

 

続く…。

 

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「113 シンのエピソード② 心臓に穴があいてます」

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