『赤ちゃんは、神様の国で、生まれる順番をまっています。
おっぱいを吸う訓練をして、合格した子たちが、選ばれて、おかあさんのところにくるのです。
神様は、最後に、
「それでは、いってらっしゃい。はい、これおべんとう。」
みえないリュックに、当分の間の食料がはいっています。
「 はい、じゃ、魔法の粉、ふりかけるよー。並んでね。」
「 がんばって、いきなさいね。」
「バイバイ、神様・・・。」』
(以上、ワタシの妄想でした´∀` ))
1992年11月3日 3378ℊ シン、大きくうまれてくれた。
お腹のなかでは、いつもしゃっくりしていて、大丈夫かなあと思っていた。
新生児室をみつめる、新米ママ。
M市民病院は、母子別室で、授乳の時間は、きっちり決まってた。
こどもが、寝てようが、起きてようが、決まった時間におっぱいをあげる。
しかし私は、乳首の形が悪く、赤ちゃんがうまく吸えないみたい…。
母親教室で習った、マッサージをさぼったせいだ…。
周りのおかあさんは、みんな上手いようにみえて、むちゃくちゃあせった。
しかたないから、結局、ほ乳びんでミルクを…。
「 ごめんね、しんちゃん…。 」
みんな、まだ名前がきまってないうちから、すでに、名前を決めてたので、しんちゃんって言ってた。
「 せっかく、もってきたお弁当、あげれなくて、ごめんね。」
たいてい、シンはねていた。
「あれ?
なんかさあ、うちの子、手が冷たくて、紫色なんだけど・・・」
みんなと比べると、どうも、血色が悪い。
でも、おっぱいを吸う力はすごくて、乳首が切れてしまったりしたほど。
「 うんうん、神様の国では、きっと優等生だったのね。」
病院では、とりあえず、なんとか助産師さんに指導されながら、母乳をがんばって。
母乳のあと、体重測って、足りない分を、ミルクということになっていた。
そして退院の日。
同じ誕生日の子たちとも、お別れ。
みんな、最後の検診があって、それぞれ、退院していった。
・・・・・うちの子をのぞいて。
検診のあと。
「 おかあさん、ちょっと、この子心臓に雑音があって…。エコーかけたいので、残ってもらえますか。」
「 そういえば、いつも手が冷たくて、紫色だったよな・・・。」
心エコー。
睡眠薬入りのシロップのまされて、動かないように、わたしが押さえて・・・。
真っ暗な部屋で、わけわからん時間が過ぎて。
「 おかあさん、紹介状書きますから、国立循環器病センターに行ってください。」
「 え? 」
「 心室中隔欠損です。」
そんな…そんな…。
涙があふれた。
この子、神様のとこからはるばる来たのに。
お弁当もたせてもらって。
周りの人がいい気分になるようにって、魔法の粉かけてもらってきたのに。
続く…。
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「113 シンのエピソード② 心臓に穴があいてます」
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