【 入院時の追想】
わたしにもしものことがあったら、この子は、どうなるんだろう。
おとうさんは、無理だから。
おとうさんは、再婚して、新たな家庭をつくるかも。
シンは、どうなるんだろう。
この2年半、ほんとに、最高にしあわせだった。
どんなお母さんもいるけど、わたしは、こどもと過ごすのをこの世の至上最高のしあわせと、思っていた。
でも、この子、大きくなったら、母親のことは覚えていないだろうし。
おとうさんとも、離れてしまったとしたら。
自分が、最高に愛されていたことも、
知らずに、生きていくのでしょう。、
誰の元で、思春期を迎えるのでしょう。
ただでさえ、繊細なちょっと難しい子。
きっと、周囲の理解を得られるのに、苦労するかも。
自分の運命をうらむかも。
短い間だったけども、最大に両親に愛されていたのだよ、ということを、伝えたかった。
↓ これ日付、95,6,4ってなってる。
たぶん日曜日、おとうさんパチンコ行っちゃって、寂しく二人だけで、エキスポランドに行ったときのもの。
おそらく。体、しんどかったのにね。
入院してすぐに、そこらへんにあるレポート用紙に書いた。
書いておくと、心がおちつく。
結果、それがきっかけで、毎日の日記みたいになって続いていくのでした。
まず、しんちゃん へ、という手紙から始まりました。
1995年6月28日
「 しんちゃん、ママ急に入院しちゃってごめんね。
ー中略ー
明日から、おはようのチュ♡をしてもらえなくなって、淋しいなー。
今日は、マーさんとこでねんね。
明日は、おともだちもいっぱいいるし、きっと面白いからね。
しばらく会えなくなって、ママはほんとうにつらいです。
今まで、普通以上に、しんちゃんに一生懸命接してきたし、それが楽しかったから。
体力の限界をこえてでも、楽しかったから。
そりゃしんどいと思うこともあったし。
病気したりしてつらいこともあったけど。
ほんとに充実していたから、なにも悔いはないです。
でも、しんちゃんが大きくなっていってー。
こんなんだったことも全く覚えていないー。
忘れていってしまうと思うとつらいです…。
ママとの思い出というのは、写真やビデオでみるだけー。
だから、しつこく、どれだけ、ママがしんちゃんのこと、愛していたかを書きたいのです。」
明日は、おともだちもいっぱいいるし、きっと面白いからね。
のくだり、泣けてきます。
児童相談所はそういうところではなかった…。
このあと、色んなドラマが生まれました…。
いつも、死と、となりあわせで、綱渡りで…。
現在、お盆休み明け。
シンは帰省してきて、15日にまた自分のアパートへ帰っていきました。
ウチは、休み明けから、今日まで、超忙しかった。
明日も仕事ですが、半日なので、今週末のホッとした時間をすごしております。
次回
「 112 シンのエピソード① 実は心臓に穴があいちゃってます」
来週、金曜日更新予定です。
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