移植後 翌日

 

えみちゃんが、来てくれた。

 

ガラス越しに。 

 

こんな笑顔みたことないくらいの、満面の笑顔で。



 

 

うしろむいて、骨盤のばんそうこうをみせてくれた。

 

大きいばんそうこうが貼られている。

 

痛々しいなあ〜。

 

ほんと申し訳ない。


こっちは点滴だけなのに。

 

ただ、とにかく次々と苦しいことの連続だけども。


このころの、息子シンは…。


移植の日、2歳の息子シンは、前日から、熱をだしてたもよう。







繊細な子で、しょっちゅう熱がでて、母には苦労をかけたな〜。


このあと、すぐ、主人の田舎にある実家に預けられた。



 

 

あとで聞いた話、えみちゃんが、全身麻酔から目が覚めて、号泣していたと。

 

このとき、色々申し訳なくて。

 

骨髄移植によってドナーがなくなった事故が以前あったときく。

 

それは、麻酔ミスによるものだったらしい。

 

色んな思いが交錯する。

 

この日も、ほんとは、とにかく苦しかった。


薬が飲めなくなっていく。


飲めないと、全身真菌症になるかも。


わかってる。


真菌症、つまりカビみたいな菌にやられる。


1年前に、高校生の子がそれで命をおとしたことも、聞いている。


あせるけど、飲んでも吐いてしまう…。


まだ、移植したばっかりで、このあと何日も、無菌室ですごして、薬を飲むわけだけど。


早くも、脱落かな〜。


このあと、どんどん戦意喪失になっていってしまいました…。



次回は、来週、月曜日か火曜日の更新予定です。