『今日のハチミツ、あしたの私』
寺地はるな
完全に、美味しそうなホットケーキのカバーに心を奪われてジャケ買いした一冊。
世の中には、要領よく飄々と物事を進めていけるタイプの人間と、真面目なんだけれど不器用にしか進めないタイプの人間がいると思う。
主人公の碧は、後者のタイプ。
私もどちらかというと後者。
「なんで私はこうなんだろ、、、」って自己嫌悪に陥って、要領よく物事をこなし、評価を得ちゃう人を羨むことが多々あるのですが、
時に過去の苦しい記憶に人生を引っ張られながらも、前を向き、自分の気持ちに正直に。
出来る目の前の事に真剣に向き合い、自分の力で居場所を作っていく。変化していく碧の姿にとても励まされました。
今の気分にマッチした内容で、一気に読破。
たまにはジャケ買いもおもしろいですね!