人はモノじゃなくて、自分の未来を買っている。
これは、自分が大和ハウスに勤めていた頃、
ある本で出会った一文。
ハウスメーカーで家という高額な商品を販売していた当時、
この言葉に触れて、はっとしたのを覚えている。
「人は、モノを買っているんじゃない。自分の未来を買っているんだ。」
それ以来、
“お客様の家を建てる”のではなく、
“お客様の未来をつくる”という意識に変えたら、
自然と成果もついてきた。
あれは、自分の仕事に対する姿勢がガラッと変わった瞬間だった。
解体も、人材も、そして日々の暮らしも。
今、自分が取り組んでいるのは、
解体業や外国人材の支援、ボランティア活動など。
でも、本質はどれも同じ。
- 家を壊しているんじゃない。その後の未来を創っている。
- 人を派遣しているんじゃない。その人の未来、そして企業の未来を創っている。
モノとしての“家”や“労働力”を提供してるんじゃなくて、
縁と未来を届けているつもりで、日々動いている。
モノじゃなく、縁と未来を買う。
プライベートでも、そう。
自分には、いわゆる「物欲」がほとんどない。
それを買っても、未来がワクワクしないから。
例えば——
高級ブランドを買ったからってモテる未来?
高級車を持ったからってチヤホヤされる未来?
…興味なし。
むしろ「あいつ大丈夫か?」って思われそうで怖い。笑
それよりも、
気の合う仲間と、気の合うお店で、
おいしいものを食べながら、小さな新しい出会いが生まれる——
そんな“縁”を買うほうが、よっぽど未来を創ってる感覚がある。
「人はモノを買っているんじゃない。自分の未来を買っている。」
そんなあの言葉を、いま自分なりに言い換えるなら——
「自分はモノじゃなく、未来の“縁”を創造している。」
20年前のサラリーマンだった自分へ。
「今のお前、まぁまぁ進化してきてるぞ。」
ちょっと照れくさいけど、
あのときの“気づき”が、ちゃんと今につながってる。