最近、「令和の虎」を何気なく開いていたとき、あるプレゼンターに目が止まった。
その人の名は──宮田悠司さん。
「Kinoie Guesthouse」という宿を営んでいる人らしい。
…でも、正直それまで自分は彼のことをまったく知らなかった。
知らなかったけど、
話を聞いているうちに、
言葉を拾っているうちに、
「あ、自分と同じ方向を見ている人だ」と、心が動いた。
共鳴した理由(わけ)
プレゼンの結果はオール(満額1000万円出資)。
それも納得だった。
なぜなら、宮田さんの話には、
・土地に根ざすということ
・地域と人の関係性
・観光ではない暮らしの体験
そんな“本質的な旅”と“対話のある宿づくり”のビジョンがあったから。
言葉選びやテンションは、自分とはまた違う。
だけど、その“温度感”と“目的地”が似ている気がした。
自分がやってきたこと、やろうとしていること
改めて振り返ってみると、自分もいろんなことをやってきた。
・建設業(解体という“終わり”を手がける仕事)
・インドネシアでの人材支援(技能実習生をきっかけとした“縁”づくり)
・毎月14年間つづけた「夜空カフェ」(街のあかりを絶やさない取り組み)
・ローカルと音楽をつなげた“ジャズイベント”や“感謝プロジェクト”
どれも、「何をするか」よりも「誰と、どんな想いでやるか」を大切にしてきた。
だからこそ──“自分の街”が活かしきれていない現実にモヤモヤもある
自分の街・岐阜は、人も空気もあたたかくて、心の奥では誇りに思っている場所。
けど、まだまだポテンシャルを活かしきれていないとも思っている。
例えば観光地としての魅力もあるし、地域文化や地元の人の温もりもある。
でも「点」がつながって「線」や「面」になっていないように感じる。
そんな中で、Kinoie Guesthouseのような場所をこの岐阜でも形にできたらと思ってしまった。
宮田さんと同じレベルではない。でも、同じような“問題意識”を持ってる
正直、自分は宮田さんのように観光・宿業における第一人者ではない。
“ゲストハウス業”のプロでも、業界の旗振り役でもない。
だけど──
・地域の力を引き出したい
・人と人が本音で出会える場をつくりたい
・誰かが「ただいま」と言える場所を生み出したい
そんな想いの根っこは、たぶん似ている。
だからこそ、彼のプレゼンに驚いたし、心から共鳴した。
もし、共に何かできるなら
これはあくまで一方的な共感かもしれない。
でも、自分の中では勝手に「仲間を見つけた」ような気持ちになっていた。
岐阜という街を、少しずつでも変えていくために、
お金ではなく“想い”を通貨にして、
もう一度「人が集まる意味」を問い直すために、
何か、共にできることがあるなら全力で動きたいと思った。
最後に:出会いは、時に“知っていた感覚”でやってくる
不思議な話だけど、「知らなかったはずの人」に、“昔から知っていた感覚”を覚えることがある。
今回の宮田さんとの出会いが、まさにそうだった。
人生において、そんな出会いが年に何回あるだろう。
だからこそ、大切にしたい。
もし本人に届くなら、ぜひ一度お会いして話してみたいです。
この偶然が、必然に変わるなら──
自分はそのタイミングを信じて、動きます。
