11月25日(金)
この数日、サッカーワールドカップの報道が姦しい。日本がドイツに勝利したことで、画面・紙面が大賑わいだ。特にTVは朝から晩まで繰り返し、これでもか、これでもかと日本の勝利を伝えいるが、これは異常だ。
世界の人々が日本の勝利をおどろいただとか、やれ選手がどうしただとかこうしただとか、現地へ出かけたサポーターが会場のゴミ拾いをして世界に称賛されただとか・・・・・。マスメディアが微に入り細にわたって日本を自ら褒め上げている。
思うのだが、報道している彼らは、恥かしくないのだろうか。何事も控えめにというのが日本人の美徳とされていたのではなかったのか。こうあけすけに自ら褒め上げて問題はないのだろうか。
それよりも何よりもこういう報道は「日本」って本当にすごいんだって、われわれ市民をミスリードしてしまうんじゃないか。
「日本」って、なんてすばらしいんだって、自己陶酔している分には、ただ世界から笑われる程度で済むだろう。ミスリードがスポーツの段階にとどまっているうちならまだいい。
だが、このところ問題になっている軍事費の大幅増額について報道のミスリードは犯罪的である。
やれ北朝鮮のミサイルが脅威だ、中国が尖閣列島に侵入しててきただとか、ロシアのウクライナ侵略を中国の台湾進攻になぞらえて、それがすぐでも日本の近くで起こるように伝えたり、役にも立たない「J・アラート」がどうしただとか、まぁー、俺はもし静岡で「J・アラート」が鳴ったとしても避難など絶対しないけどな。
こうしてメディアが我々を煽ってきた結果が、多くの市民が軍事費の増大に抵抗なく賛成してしまっているのが現状だろう。国是としてきた専守防衛はどうした!憲法9条はどうするのだ!
ちょっと前までは多くの普通の市民が、政府の軍備増強に簡単に賛成してしまうことなど考えられなかったことである。これこそが、マスメディアの煽りと脅かしの成果だろう。これは犯罪だと俺は思うな。
俺は今言われている、敵基地攻撃能力を保持することも、それを増税で賄うことにも絶対反対だ!