「いとう塾」は、福岡市東区 千早 の少人数制指導塾です。
香椎参道沿いの、アクセスの良い場所にあります。
「一人ひとりを大切に」をモットーに、子どもたちの考える力を養います。
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最初は違う表題をつけてましたが、
内容がけっこうシビアなので(笑)表題はちょっとふざけて(?)みました。
長い記事になってしまいました。どうぞご容赦を。
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今日は、テスト中の中高生のために、普段より早目に塾を開けています。
でも部屋の中は、勉強の空気でいっぱい。
キーボードをたたく音すら響いて聞こえるほど、
静寂の中で集中して勉強しています。
さて、今日は、母親のことを少し書いてみようかなと。
もうすぐ、亡くなって2年になります。
月日が経つのって早いものですね。
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私の母親は、元々看護師をしていて、結婚して家庭に入りました。
時々、学校の予防接種の手伝いや、保健室の先生の代理をしたりなんかしてました。
かなりわがままで亭主関白な父親に黙ってついていく人で、
父親に対して声を荒げるなんてない人でした。
そんな母が、たった一度だけ、
私の見ているところで父親に対して声を荒げた時の話です。
私は小さいころ、腎臓を患っていました。
減塩の食事を摂り、定期的に病院に行って検査と注射をされていました。
当然スナック菓子なんて、我が家では毒扱いでした(笑)
でも、もっと小さかったときに食べておいしさは知っていますから、
スナック菓子の制限、辛かったです。
友達の家に行ったときにこっそり食べたこともありました。
次の日に尿の検査があり、
間違いなく悪い結果が出て怒られるのが分かって、
トイレで自分のおしっこを水道水で薄め、それがバレて、
もっとひどく怒られたことも、今となってはいい思い出です
(ホントにバカですよね~笑)
昔ですから、給食の特別扱いなどもなく、
その分、家では本当に味のないご飯を食べていました。
さて、そんな私が家で、ほとんど味のないご飯を食べていたときのことです。
父親が「しかし、味のないご飯だなぁ…」とボソッと言いました。
母は、音を立ててテーブルに箸を置くと、
涙を流しながら父に対して声を荒げたんです。
「子どもが我慢してこれを食べてるのに、大の大人が文句を言うってどういうこと?」
「腎臓は、今きちんと直しておかないと、一生つきまとう病気なんだよ」
「私だって、こんなご飯がおいしくないことは分かるし、こんなご飯を食べさせたくない」
「でも、子どものためを思って我慢してるし、心の中で謝りながらあなたにも出してる」
「あなたはこの子を一生腎臓病で苦しめたいの?透析に行かせたいの?」
「お願いだから黙って食べてください」「文句を言うなら私だけの時に言ってください!」
そんなことを言っていました。
小学校低学年のころでしたが、我ながらよく覚えています。
それだけ印象的だったんでしょうね。
私はその姿を見て,本当の意味で自分の置かれた状況に気づけました。
そして、二度とこっそりスナック菓子を食べるまい、と心に誓いました。
おかげさまで、今では、健康な腎臓を持って、スナック菓子も普通に食べています。
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最近、勉強に関する相談を、電話やメールでいただくことが多くなりました。
その中で多い相談が、
「勉強するように言うんですが、子どもが言うことを聞かなくて…」というものです。
もちろん、言うことを聞かない子どもにも色々なタイプがいます。
すべてを「十把一絡げ」にして話すわけではありませんが、
私が親御さんに言いたいのは
「本気で子どもにぶつかっていますか?」ということなんです。
私は、腎臓が一生の問題になるかもしれないなんて分からずに、
目の前のスナック菓子を我慢できずに食べました。
でも、たいていの子どもってそうだと思うんです。
将来のために勉強しろと言われても、
目の前のテレビやスマホやゲームやマンガの誘惑にあっさり負けてしまうんです。
でも、親には子どもの将来が見えますよね。
「今のままじゃやばい」って分かってますよね?
じゃぁ、それを本気で修正してあげられるのは誰ですか?
親しかいないんです。
学校の先生でも塾の先生でもありません。
塾の生徒の親御さんには、
「家で勉強しないなら、とにかく塾に自習に来させてください」と言います。
周りに誘惑がある状況に子どもをおいていて、
元々好きでない勉強をしろって言ったって無理がありますよ。
やる気を起こさせるホルモンは、物事を始めないと分泌されないそうです。
子どもがやる気を起こすまで待ってても、勉強を始めませんよ。
もう一度念のために書いておきます。
これが当てはまらない状況も、わずかながらあるでしょう。
でも、ほとんどの場合、
親が本気で子どもに接したら、子どもはそれに応えます。
父親であれば取っ組み合いのケンカをしたっていい場合もあると思いますよ。
母親であれば、子どもに思いの丈をぶつけて泣いたっていいじゃないですか?
私は、母の涙で、自分の置かれた状況の深刻さに初めて気づけたからです。
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母の思い出とともに、
親は、子どもに本気で勉強をさせたいなら、
そして、子どもが言うことを聞かないと嘆くなら、
ぜひ子どもに本気でぶつかってほしい、
そんな思いを綴ってみました。
なんと! 2000字を超えてしまいました ^^;
最後まで読んでくださりありがとうございました。