とが逸平水彩画集
<halfway> 9
旅のつれづれに描いた水彩画です。
その時、その場所の空気の匂いや、想いを綴ってみました。
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第18回とが逸平<halfway>
10月2日より開催いたします。
お待ちいたしております。
とが逸平
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「あの日のかけら」
絶景に出会って感動したとか
素晴らしい光景に心うばわれたとかいう事ではない
なにげない日のなにげない旅の切れっ端
TVドラマなどでストーリーとは直接関わりなく挿入される
捨てカットのような
そんな忘れていいのになぜか憶えているカケラ
意識の一隅にいつも転がっているその時のカケラを・・・
<湖西のどこか>
<湖北のどこか>
<小浜にて>
<尾道にて>
<天神の坂/高槻>
<チリンと竹富島>
<アットヨコハマ>
<ランチボックス/加太>
<ビーチ礒の浦/和歌山>
<海夫婦/和歌山>
<助役さん/加太>
<コンドイビーチ/竹富島>
いつもの様にいつもの場所でいつもの時間を過ごす。
知り尽くした相棒と知り尽くした海と。
<100年オブジェ/犬島>
大正、昭和、平成、令和。
煙も吐かず愚痴も吐かずにじっと立ったまま。
。
<火を忘れて/犬島>
ほんの10年燃やされて、その後100年捨てられて・・
火力発電所跡。
<緑にのまれて/犬島>
銅の製錬所として煮えたぎった島が
今は緑青のように錆びて。
<島の径/犬島>
どの径を歩いても潮の香りがついてくる。
どの径をたどっても海となる。
<みどり舞う/山科>
琵琶湖疎水は京都蹴上に再び現れるまで
一旦山科でみどりの深呼吸をしてから
再び地に潜る。
<影おどる/海津大崎>
ひと月後には雪かもしれない。
精一杯西日の中で・・・。
<影に憩う/塚本>
淀川一本隔てただけで
仕事や喧噪がウソのように遠くなる。
せめて土日はこちら側に居よう。
<バス停/能登島>
人もバスも来ない。
実りの期だというのに静が。
家内も僕もしばらく無口。
<一隅の春>
球根を土にねじ込んだ事すら忘れていたが、
春は忘れずやって来てくれた。
「いつかきた道」 原/高槻
満面に咲くのもいいが、
母が大好きだったのは道すがらのコスモス。
「坂道」 尾道
だらだらと、くねくねと。
巷に落ちていくのは心地いい。
「朝の新名神」 高槻
高速道路の上を跨ぐ山道を超低速で歩く朝の快感。
「散歩1」 高槻
自粛はこの道で過ごす。
「散歩2」 高槻
自粛はこの道で過ごす。
「散歩3」 高槻
自粛はこの道で過ごす。
「朝」 神戸中突
「彩」 京都植物園
「樹」 茨木
「談」 高槻
「坂」 芦屋
「入江の宿」 香住/兵庫
岬の内懐に人知れず、、、。
「秋空」 湯村温泉/兵庫
浜坂に墓参りと称して毎年兄弟でやって来るが、
実はここの湯が目的。
私を含めて遊ぶ事しか考えないのばかり。
「鎧駅あたり」 兵庫
日本海沿岸の海、山、谷を縫いとっていく山陰本線。
小さな縫い目のひとつが<鎧駅>、
次の縫い目があの見上げる鉄橋の<余部駅>。
「夏の木」 鏡浦/宮津
とても暑くてこの木陰を出られない。
歳のせいでもコロナのせいでもない今年の夏の暑さは。
「夏の村」 鏡浦/宮津
家々の屋根は反射板の様に光り、
家影は判をついた様にくっきりと地面に焼き付いている。
「空わたる」 丹後由良/宮津
これから秋、そして冬。
この空を渡るのは少しさびしい、ひとり(一両)だと、、。
「夏曜日」 舞鶴
日本の辛かった戦後の日々を煮込んだ海軍カレー、
汗をたらして喰う。
「夏の宮」 粟田/宮津
夏の宮は海の宮。
近くにある海洋高校の生徒たちもそっとなにかを祈りにくる。
「坂をのぼれば」 岩屋/淡路島
明石海峡が一歩一歩広がってくる。
この道を辿りたくて何度もここに来てしまう。
「パラソル」 安満遺跡公園/高槻
かっての学生たちの演習場であった京大農場跡でもある。
テーブルにビールを置くと2時間は立てない。
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今後もこのシリーズの途中に
貼り足したりいたします。
お楽しみ頂けるととても
うれしく存じます!
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itogasuisai@yahoo.co.jp
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