朝、「大谷翔平のことなんてどうでもいい」という発信がXで取り上げられていて、百田さんやら、いろいろな人が反発していた。
反発を招いた発信の概略は、
「大谷とか、人のことはどうでもいい。自分だけでやっていけばいい。」というような趣旨だった。
僕自身には、そんな発信をした彼への反発心と理解もある。
ただの「嫉妬心」で書いたとは思わないが、多少はルサンチマンの類の人かも知れない。
彼なりの生き方があるのだと思う。「反抗的人間」? カミユのような深さは感じない。
ほとんどの人は、彼へのアンチのようだけど、少しは賛同する人もいる。
人の考え方が一律になってしまうことに、僕は一番の反発心を持つ。
どんなことでも自分で考えて、人とは違う人もいるものだ。
倫理に反したり、国益を毀損しない発信なら、
問題とは思わない。
迎合より、反抗やら変化球の発信の方が面白い。
それはどうであれ、
大谷翔平という人間は凄い奴だと思う。あっぱれである。
ホームラン打って、三振も取り、速く走って盗塁もする。
素晴らしい野球選手であり、人々に感動を与えてくれる人だ。
僕は、それ以上に彼に興味を持っていることがある。
有名になったが、彼は、高校生のときに曼荼羅チャートを作った。
最後はドラフト1位8球団から指名されると書いている。それに至る彼の生き方なり、野球技術などのキーワードが並べてある。
「論理性」はどうであれ、とても面白い。
このときから「あいさつ」、「ゴミ拾い」「部屋そうじ」などが書いてある。
誰かにこういう曼荼羅チャートを教えてもらったか、自分で知ったのかはわからない。 それはどうであれ、自分で考え上げて作った。
そして、見事に実行して実現させた。
ふつうの人間じゃありませんね。
若いが尊敬に値する人物だ。戦略性のある地頭の良さを見せつけてくれる。
生き方は人さまざま。
僕は僕。 僕にはこんな曼荼羅チャートは「窮屈」にも思える。
僕にも夢はあるし色々なことに手を出した。高校生の頃は行き当たりばったり。「目的」も考えたりもしたが漠然としていた。
大谷は大谷。 彼は、20歳前にここまで「意識的」に登っていった。
「知性的な龍」って言葉を思い起こす。
彼の打球は、現地にいたらもっとすごいだろう。
豪快な打球は球場に「響きが伸びてゆく」ような感じがする。一度、リアルに見てみたい。
僕の部屋の散らかしようといったら、小学生と変わらない。
まあ、そういう僕も、僕らしくて好いのだ。
西に日がだいぶ傾いてきた人生で、
大谷のような人物が現れた。
運がよかった。
大谷翔平、ありがとう。