正月1日の能登地震にせよ、阪神淡路、東日本、熊本などの震災
にせよ、
かなり国側というか地震予知に関わった連中に罪があります。
2005年に発表された地震予測地図です。
そしてその後に東日本、熊本、そして能登に大地震が生じました。
下の地図では能登半島の震源地付近はグリーンです。
中日新聞WEBより
昨年、すでに能登半島の先端部では地震がありました。
2020年の改訂版です。
朝日新聞デジタルより
2005年判と比べて、さすがに緑の表記は止めました。
能登半島の根本だけ色が濃くなっていますが、震源地となった
半島の先端部は薄黄色で比較的「安全」です。
取ってつけたように、熊本や東日本などに赤いところが広がって
います。こういうのを恥の上塗りと言います。
地震予知連絡会(国土地理院)なるものは1965年の長野の松代群発地震に対して開催された北信地域地殻活動情報連絡会をモデルにして1969年に発足しています。
そのあとから「東海大震災」を想定しての観測網の整備、地震対策などが行われるようになりました。
また、1979年には地震防災対策地域判定会(気象庁)、1995年には
地震調査委員会(文科省)が発足しています。
さらに1995年には阪神淡路大震災を契機に地震調査研究推進本部(文科省)が発足して、上にあるような地図を作製し始めました。
全国地震動予測地図 | 地震本部 (jishin.go.jp)
地域的な地盤や地形、人口密度を考慮してのハザードマップも作られています。
地震予測の基本情報は地殻の歪(ひずみ)を基礎としているようです。そして、その歪は次第に大きくなって地震でその歪のエネルギーを放出する。その繰り返しで、地震には周期性があるという考え方のようです。
しかし、それだけじゃないのですね。だから、二つ目の地図では神戸
のあたりなどの地図の色が危険度を増しています。
よく直下型地震とか、プレート型地震とか聞きます。前者は歪+断層の存在。後者は歪が主因になると思われているようです。
問題となるのは断層です。地殻にできた切れ目です。その切れ目が無ければ、少々は歪が生じても地震は生じにくいと思います。
日本中、存在の知られていない断層がたくさんあります。
日本に住んでいる限り?地震のリスクはあるのです。
一度、地震が起きたから大丈夫じゃない。小さな地震が大きな地震の前触れになることもある。能登でも昨年の5月5日にM6.5の地震がありました(今回の地震はM7.6で約40倍のエネルギー)。この地震が歪を生んで、さらに大きな断層を動かしたのだろうと推測します。
上に提示されているような地図は下手な安心感を与えるだけで、
地震対策を疎かにするだけです。赤いところはもちろん黄色のところ
も危険なのです。
実際はこのような地震国。どこでも備えが必要ですね。
最近、休火山や死火山という言葉は無くなりました。火山はすべて火山です。
それと同じで、いわゆる「活断層」でなくとも断層は断層。すべての断層は地震を生じうるのです。
例えば、中国の北京あたりでも何度も地震で被害を受けています。
山があれば地震がある。火山があれば温泉がある。
地震があるから、日本列島という棲み処もあるってとこでしょうか?
今も能登の震災地では行方不明者がいます。
復旧も進まず、自衛隊員が崩れた道を荷を背負って歩ている動画
なども見ました。体育館のような避難所暮らしも大変です。
実は昨年の春、桜の花が咲いている頃、10年ぶりに能登に旅行に行きました。和倉温泉、のと鉄道、輪島の朝市などで楽しく過ごしました。輪島の朝市があんな焦土のようになって驚きました。
被災地の方々が今後、早く、立ち上がれますように祈ります。
そして、現地で復旧やら被災者のお世話をされている多くの方々に
感謝します。
のと鉄道からの風景