ふつうに使う言葉ですが、

幸福は何なのかと、考えると難しい。

「幸福論」、たくさんの人が

いといろなことを書いたり言っています。

 

幸福は情?

それは違うと思う。

 

「幸福感」という言葉がある。

まあ、「気分」ってものかなあ。

 

じゃあ、「気分」ってなんだ?

情と何が違うんだ?

 

空の色や明暗が情だとしたら、

気分は流れる雲のようなものかな?

降ってくる雪のようなものかな?

 

幸福の反対はなんでしょうか?

「不幸」 

なんと芸のない言葉ですね。

「絶望」、「苦」、「辛さ」とか、そんな言葉の群れの

背景にあるものかなと思いますが、一言では言い切りません。

もしピッタリする言葉があったら知りたいです。

考えると思考停止しちゃうので先に進みます。

 

 

実は「幸福」について書く気になったのは、

何気なく誰かのブログに行きついて、そこで読んだことに、

興味を持ったからでした。

それは、優越感と幸福感を論じたものでした。

「優越感で得られる幸福感は膨張して限りがない。」

それは確かです。

 

僕なりに考えてみました。

 

幸福であるには基本的な条件があるように思います。

「肯定感」は大切なもののひとつでしょう。

自己承認という人もいるでしょう。

マラソン選手の有森さんが言った「自分をほめたい」

という言葉を思い出しました。

僕は他者への「肯定感」も、同程度に大切だと思います。

 

釈尊は言いました。

 

目に見えるものであれ、見えないものであれ、遠くに住むものであれ、近くに住むものであれ すでに生まれたものであれ、これから生まれようとするものであれ、一切の生きとし生けるものは幸せであれ  (スッタニパータより)

 

この言葉からは幸せというものは、存在するものが繋がりあっている

ことに起因するものでもあることを想起させます。

 

 

なお、他者承認という言葉があります。最近、感じるのですが、

この言葉には二面性があるように思えます。

自分が他者を肯定することと、

他者が自分を肯定すること。

後者は、先に書いた「優越感」にも繋がる言葉です。

SNSの世界では、この悪しき自己承認欲求で満ち溢れているように

感じることがありますね。

 

 

閑話休題。

今日、病棟の看護師さんたちからプレゼントをもらいました。

「いつもありがとうございます」とメモが添えてありました。

とても嬉しくて、ちょっぴり幸福な気分になりました。

僕は年末にはチョコレート、夏にはアイスクリームを配るので、

それへのお礼かな?

僕は、仕事場では本気と遊びがクルクル回転しているとうか、

やるときはベストを尽くし、暇なときは迷惑なダジャレ爺です。

まあ、仕事の邪魔はしないようにはしています。

「自分で考える」ように仕向けて、彼女、彼らが育つように仕組んで

はいます。

 

 

話が脱線してしまいました。

モノとか好い言葉は、もらうことより与える方が幸せです。

与えられることはもちろんですが、

与えることに感謝を感じるようになってきました。

 

さらに言えば、「感謝することは幸せ、幸せだから感謝する。」

感謝と幸せは、振り子というか、循環しているというか、

そんなものだと思います。

 

 

参考までに

エドティーナー博士の「人生満足尺度」があります。

原書を書き写すのは面倒なので、KFCビジネスコンサルティングの

HPからコピペしてみました。

 

 

 

1 ほとんどの面で、私の人生は私の理想に近い。
2 私の人生は、とてもすばらしい状態だ。
3 私は自分の人生に満足している。
4 私はこれまで、自分の人生に求める大切なものを得てきた。
5 もう一度人生をやり直せるとしても、ほとんど何も変えないだろ

  う。

これらの項目について、

まったく当てはまらない(1点)
ほとんど当てはまらない(2点)
あまり当てはまらない(3点)
どちらとも言えない(4点)
少し当てはまる(5点)
だいたい当てはまる(6点)
非常によく当てはまる(7点)

の7つの点をつけ、合計点を出してください。


【診断結果】
30点以上:人生満足度が非常に高い
25〜29点:満足(人生が順調)
20〜24点:平均的な満足度
15〜19点:やや満足度が低い
10〜14点:不満
5〜9点:不満がとても強い

日本人の平均は17~18点との調査結果が出ておりますが皆さんはいかがでしたでしょうか?
ちなみに私の診断は26点でした。皆様のおかげで好きなことを仕事にできているからでしょうか。

このように幸福度は測ることが可能です。

 

 

こういう質問形式で心理状態のスケールの測定法はよくありますね。

アルコール依存症ではAUDITが一番よく用いられています。

例えば、

 

注意するべきこと。

こういう尺度は、幸福か否かかとか、アルコール依存症であるか否か

を判断するための「参考資料」にしかならないと思います。

 

「幸福」にしても「アルコール依存症」にしても、

「核心的なるもの」があると思っています。

 

たとへ真っ暗な絶望の底にあっても、点のような灯りが見えれば、

とっても小さいものでも人は希望を持てる。

それは、本人にとっては涙が出るほど嬉しく、

幸福でもありますね。

そして灯りという恵みへの感謝でもあります。

 

僕自身は「幸福」の核心となるものは「感謝」だと思っています。

感謝して生きられることが真の幸福

 

逆に感謝のない生活は不幸なことというのは、

言い過ぎかも知れません。

 

まあ、他にも、嬉しければ幸福だと言っちゃっても構いません。

達成感とかね。 幸福はけっして単純な言葉じゃありません。

 

深堀りすればするほどボロが出てきます。

金曜日の夜ですが、明日も朝早くから仕事。

早寝、早起き。

よく眠れて、おいしく食べられて、出るモノが出てスッキリ。

これも幸福なことですね。

 

おやすみなさい。