昨日は1日に続いて、大変な日となりました。

ネットで画像をいろいろと見てみると、

JAL機の機首に衝突で生じたような損傷が見られます。

滑走路に侵入していた海保機に真正面から衝突したようですね。

それで、前輪も損傷したので前のめりになったのでしょう。

JAL機は水平に動いているし、衝突した場所については、着陸して少しは滑走してからJAL機は海保機に衝突したのでしょう。 

 

衝突した瞬間に上がった炎はJAL機ではなく海保機のものでしょう。

海保機はプロペラ機ですのでガソリンを燃料にしていますからね。

 

一本の滑走路には飛行機は一機だけであるのが鉄則です。

衝突した主因は僕の考えたところ3つあります。元機長さんのインタビューの番組もあったようですが観ていないので素人の考えです。

 

①管制官が間違って海保機の滑走路への進入を許可した。

②海保機が早まって滑走路に進入してしまった。

③海保機が滑走路に入ってから、なんらかの理由でなかなか滑走を

 始めることができなかった。

 

なお、JAL機の着陸許可が出ていたことは確かな証言はあります。

 

①と②は視認や、管制官と操縦士とのコミュニケーションなどの

ヒューマンエラーでしょうね。

③は、海保機自体のハード面の異常があったのかもしれません。

③の場合、JAL機側が滑走路上の海保機を早く気づいておれば「タッチ&ゴー」または着地前の急再上昇で事故を回避できたかも知れませんが、日没後で暗い状態なのでかなり難しかったとは思います。むしろ海保機の方がJAL機が迫ってくることに早く気づいたでしょうね。飛行機の前照灯はかなり明るいのです。JAL機に気づいた海保機のクルーがいたら、相当に恐怖があったものと思われます。

 

事故が生じるには、さらに背景となるものがあります。

一番は、離着陸が混んだ時間で、しかも日没後という環境条件です。

昼間であれば、JAL機は早く気づいて回避できた筈です。

D滑走路とA滑走路は平行しています。混雑時なので離陸と着陸の滑走路を別々にできなかったのでしょうか? 最近は横田の管制空域がある程度は返還されて、市街地の空域の飛行も可能です。離陸後の飛行はプロペラ機や小型機だけ可能だったら仕方ありませんが。

これを書くと、非難されるでしょうが、被災地に早く救援物資を運びたいという海保側の使命的心理も影響したのかも知れません。

 

亡くなった5名の海保の方々は殉職でした。ご冥福を祈ります。

 

なお、300人を超える乗客がいて、全員が速やかに無事に、退避できたことは素晴らしいことですね。退避の動画を観ていると、乗客が代わる代わるシューターで降りてくる人の介助をしているのが見えました。そして、最後にパイロットと思われる人が左後方の非常口から避難していました。当たり前のことなのでしょうが、乗客全員の避難を確認しての避難。船も飛行機もプロの仕事は同じなんですね。

このような避難ができるなんて日本人は素晴らしいと思います。

素晴らしい機長、CA、そして乗客。

 

ひとつ不思議に思えたことがあります。消火活動に関わらず、機体が燃え続けてほぼ全焼してしまったことです。機内の設備などは燃えにくい材質であった筈ですが? ひょっとしたら、乗客の荷物が消火の妨げになったのかも知れません。

 

なお、羽田飛行場はしばらく閉鎖されましたが、他の空港やらバス会社やJR東海などが献身的にバックアップしたようです。リスクマネージメントは予防以外に事故後の対応も重要です。民間企業の力も大したものです。

 

こんな素人の考えを書いてしまってすみません。ただし、リスク管理については病院と空港や飛行の管理には原則、かなり共通したところがあります。航空管制の仕事から医療安全の仕事に転職して活躍している人(河野龍太郎氏)もいます。

 

追記)管制塔側に「滑走路占有監視支援機能」があり、海保機の誤進

   入を調節に視認しなくとも分かることが報道された。

   なお、この装置に警報音が鳴る機能があるかは不明。

   管制官がこの装置で誤進入の表示に気づいておれば事故は防げ

   たようです。

   「スイスチーズモデル」は大きな事故ではよくある現象です。

    

     WWW.AC-ILUST.COMより