ある人のブログの文章を読んでいて思い出した

谷山浩子作詞作曲の「真っ暗森の歌」

 

 

 

 

ひかりの中で 見えないものが
やみの中に うかんで見える
まっくら森の やみの中では
きのうはあした まっくらクライクライ

さかなはそらに ことりは水に
タマゴがはねて かがみがうたう
まっくら森は ふしぎなところ
あさからずっと まっくらクライクライ

みみをすませば なにもきこえず
とけいを見れば さかさままわり
まっくら森は こころのめいろ
はやいはおそい まっくらクライクライ

どこにあるか みんなしってる
どこにあるか だれもしらない
まっくら森は うごきつづける
ちかくてとおい まっくらクライクライ

ちかくてとおい まっくらクライクライ

 

 

 

相当深いことを、暗喩的に描いている。文章より動画のような表現。

論理的な文に書き換えはできるだろうけど、難しいなあ。

こういう詩であるからこそ、表現ができることがあるのですね。

そんなことを意識することなく、

彼女の心のイメージを描いただけであっても、

たとえば量子力学の研究者が読んで喜びそうなことやら。

佛教学とか老荘思想も描かれていることを感じさせる。

 

今も、僕にとってはスペシャルです。

子供でも、惹かれるのは、この詩の描くものの深いところを、

論理的でなく感性的に理解できるからだろうね。