連日の命の危険を感じる暑さ。
もう以前のような「夏」を求めることは無理だとわかっています。
新型コロナウィルスの流行を経て、それまで「当たり前」だったものがそうじゃなくなったように、「夏の過ごし方」はこれからどんどん変わっていくんじゃないかと予想しますし、すでにそうしている人もかなりの数いるんじゃないかと。
夏は働きたくない。
家から一歩も出たくない。
私が最近よく口にする言葉です。
そして今すぐには無理でも、そういう生き方が可能になるためにはどうしたらいいのかを本気で考えています。
8月に入ったあたりから誰かと約束がある時以外、休みの日は外に一歩も出ていません。
買い物等は仕事帰りにチャチャっと済ませたり、上記の約束のついでにすることで案外無理なく回っています。
夏休み中の娘は暑さをものとせず目的があれば外に行くので、ちょっとしたものはそこでお願いすることもできます。
外に行かないからメイクもしない。
顔だけ洗ってすっぴん。
パジャマ=部屋着のまま1日過ごします。
そして朝一で最低限の家事を終わらせた後は、ほぼ自分の部屋に引きこもる。
もともと朝食は家族それぞれ好きなように準備するので、問題なし。
昼食、夕食準備は日によって。
夫が用意することもあれば、夏休み中の娘が遊びに行くから家では食べなかったりすると、それぞれが好きなタイミングで自分で用意して食べたり。
もちろんコスパは悪いのでしょうが。
でもこれがすごく楽。
仕事がある日はもっときっちり動かざるを得ないし、それ自体はそれほど苦ではないのですが、その落差があってこそ「休日」を楽しめるというか。
あらかじめ「1日外に出ない」と決めるだけで「休日らしい休日」を過ごせるのだなぁと思いますし、「日々のルーティン=6ハウス」から解放される日こそ「休日」と感じるのは、12ハウスに月がある自分っぽいなぁと思います。
この酷暑、もちろん地球の環境的には大問題なのはわかるのですが、外に行くことをあきらめる理由があるからこそ理想的な休日につながっているような気もします。
活動宮のTスクエアがあるせいか、はたまたアセンダントにコンジャンクションする土星のせいか、「やるべきこと」が終わってない状況をストレスと感じやすいです。
ですがあらかじめ「休日は外に行くことをすっぱり諦める」と決め、「やるべきこと」を仕事の日に回すとすることで、オンオフがよりはっきりする分、休日を休日として過ごせるのだなぁ、自分にはこれがあってそうだなぁと今更ながら理解しました。
これ、他の季節でも取り入れてもいいかもと思ったり。
「入院」「監獄」の象意もある12ハウスですが、6ハウスの時間というルールできっちり管理された世界に対して、どこか時間感覚を忘れるようなところがあるように思います。
以前の入院中に感じたのですが、1日ベッドの上で過ごしているとお腹もそれほど空かないし、眠くなったらいつでも寝れるしで、今何時なのかがわからなくなるような感覚がありました。
娘が生まれたばかりのまだ睡眠サイクルが整ってない時期も、一緒に過ごしていて似たような感覚があったように思います。
6ハウスが「秩序」のある世界なら、12ハウスは「無秩序」の世界。
仕事がある日は「時間」を意識して生活していますし、6ハウスに水星と金星がある自分としてはそこは特に苦にならないのですが、やっぱり月が12ハウスにあるせいか、本当の意味でのリラックスというのは時間に縛られない時のような気がします。
長い「夏休み」があった子供や学生の頃。
翌日のことを考えず、夜通し本を読んだりできることに幸せを感じていました。
特別なイベントはなくてもいい。
生産性がなくったっていい。
ただ、ダラダラ過ごせる時間が今となってはどれだけ貴重だったのかがわかります。
この夏の休日。
部屋でダラダラ過ごしていて。
部屋には時計がなく、スマホで時折時間を確認することはありますが、基本窓から見える陽の光や空の様子で、なんとなくの時間を判断します。
仕事や外出中の場合、「今の時間がわからない」のは不安なんですが、休日の過ごし方としてはありだなと。
「月」は幼い頃の自分でもありますが、確かに子供の頃って時間を意識せずに過ごしていたし、
「先に備える」ことを考えない分「今」に熱中できていたんじゃないかと思います。
12ハウスには月だけでなく「土星」もあるので、時間を意識せず過ごすことに対する不安を完全に拭うことはできないのですが、「気にしなくていい状況」をあえて作り出すことは自分の月のためにも大事なような気がしました。
蟹サインにあるトランジット金星。
ちょうど7月末に私の12ハウスに入ってきました。
そして同じくトランジット木星も蟹サイン。
12ハウスにベネフィック天体である「金星」と「木星」が運行中ということになります。
そろそろn月にt木星がコンジャンクション。
今年の夏は「12ハウス」を堪能することがホロスコープにまさに表れているような。
ちなみにn月にt金星がコンジャンクションした日は、知人のホロスコープ鑑定の約束がもともとあり、ランチもかねて近場に外出したのですが、その帰りに寄ったお店で「部屋での引きこもり生活」に色を添えるような雑貨をいろいろと購入したりもしました。
8月下旬にはトランジット金星はわたしの12ハウスを抜け1ハウスにうつります。
残暑は引き続き厳しいことが予想されますが、空気の質が変わってくるというか、とにかく湿度が高いのが苦手な私としては、それがなくなってくるだけでだいぶ楽になってきます。
おそらく外に出る気力もわいてくるんじゃないかと。
占星術的には「太陽」を意識して、「月」の欲求を叶えることが大事だといわれます。
時間に縛られない生き方をしたいという思いがずっとありつつ、実際それをすると自堕落となり、結果的に自分が嫌になるんじゃないかという不安や恐怖もあったりします。
私の場合、6-12ハウスでタイトなオポジションがふたつあるので、どっちかに振り切れないし、それが自分の強みでもあるとはいえますが。
より自分に合った生き方。
太陽「水瓶」であることを考えると、既存のものをヒントにしながらも自分なりの生き方を目指していくこともいいのかもしれません。
6ハウスも取り入れながら、12ハウスの月の欲求を満たせるような生き方を太陽水瓶で叶えていく。
12ハウスの月蟹と6ハウスの金星山羊をつなぐ、10ハウスの木星牡羊(=MCコンジャンクション)がポイントなのかと思いますし、10ハウスやMCの意味を考えても、「仕事」や「社会的立場」を通して、自分の理想の生き方を叶えていくようなホロスコープのように感じます。
なんにしてもネイタルの12ハウスにある月に対して12年に1度巡ってきたトランジットの木星を通して「時間にとらわれずダラダラすることが自分にとっていかに大事か」を再確認できたのは木星の恩恵といえるのかもしれません。
占星術鑑定、本日の夜募集予定です。
ご興味がありましたらぜひ。