ホロスコープでの「MC」は、社会での肩書きや自分が掲げる看板を表しますし、仕事にも関連が深い感受点です。


簡易的にホロスコープを見る場合、MCのサインや10ハウスに入る天体から適職を探ったりする場合もありますし、もちろんそこからわかることも大いにあるとは思うのですが、MCの支配星(ルーラー)も大事になってきます。


特に仕事や結婚など、世間に対する「肩書き」が変わるタイミングにMCルーラーになんらかの表示があることは、実際自分や周囲の人、もしくは鑑定で上記についてみていると、納得するようなケースが多いです。


例えばわたしの場合は「MC牡羊」ということで、ルーラーは「火星」になります。


もちろんネイタルチャートの火星のサインや度数は変わることはありません。


ただプログレスやソーラーアークなどの「火星」の動きに注目したり、ネイタルチャートの火星にトランジットで影響力の強い天体がタイトにアスペクトしてきた時に注目してみると、まさに自分の肩書きに変化が表れた時との一致がみられます。


結婚した時は、プログレスの火星が蟹サインに移動した直後。

※ネイタル火星は双子です。

もちろん上記だけで「結婚」を判断するのは乱暴で、プログレスの月が4ハウスにあり天王星とコンジャンクションしていたりとスタンダードな配置も同時にみられましたし、7ハウスルーラーの土星とプログレス太陽のタイトなトラインなんかもそれっぽいです。


ちなみに夫の場合、MC蠍でルーラーは火星(及び冥王星)となりますが、転職したタイミングで、プログレスの火星のサインが移動していました。


またわたしの場合、同じ職場内でそれまでの職種から資格が必要な職種で働くことになったタイミングをソーラーアークでみると、ソーラーアークの火星がネイタルチャートのアセンダントを通過したタイミングと一致します。

ただ上記のタイミング以前に、MCにトランジット天王星がコンジャンクションした頃、その資格を取得していたからこそ、そういった流れにのれたともいえます。


鑑定も含め、いろんな方のチャートを見ていると、MCのルーラーに上記のようなタイミングが現れていることが多いように思います。


ホロスコープのどこに注目してよむのか、優先順位をどうつけていくのかということを考えることは、ホロスコープを点ではなくまとまったものとして捉える上で必要だといいますが、人生にかかげる看板を見る上では、MCのルーラーも大事なのではないかと考えます。


ただ、いろんなチャートを出してみていくことは、時間もかかるしそこに興味が持てない方にとってはめんどくささを感じる作業になるかもしれません。


「占う側」にいる人というのは、そういっためんどくささを引き受けるということで、お金を頂戴している部分もあるのかなと感じました。