以前親交のあった、仕事関係の知人。


現在の職場を退職するという話を耳にしました。


そんな話を聞いて、まず思ったのは

「とうとう辞めるのね。」

ということ。


辞めたいといいつつ、異動などで環境を変化させる事でここまできていた印象の方。


決着つけたんだなぁ、と思いました。



太陽牡牛なのは覚えていたので、トランジット天王星の影響はあるのかなと思い、星を拝見してみると。


見事にネイタル太陽にトランジット天王星が接近している状態です。

退職予定日にはオーブ1度未満でコンジャンクションしています。


「辞める」と「辞めない」の違いってなんだろう。

そんなことを思ったり。



わたし自身、ネイタル太陽にトランジット天王星のスクエアがつい最近まで形成されていましたが、いろいろ思うところはあったものの、「辞めない」ことを選択しました。


「コンジャンクション」と「スクエア」の違いはあるのかもしれません。


ただ、もともとの資質も影響しているように思います。



というのも、今回のn太陽にt天王星で仕事を辞める事を決断した方。


ネイタルチャートにタイトな「太陽天王星オポジション」を持っています。


いわば生き方が大きく変わりやすかったり、組織の中に収まるよりも、自分の力で人生を進んでいくタイプ。


今回のt天王星の配置は、n太陽コンジャンクションであるのと同時に、ミッドライフクライシスの最終段階でもある「n天王星とt天王星のオポジション」に関係しています。


さらにチャートを拝見すると、天秤初期度数にあるn木星土星コンジャンクションに対して、牡羊入りしたt海王星がオポジションとなっています。


木星土星は「社会の中での発展」といった風にも考えることができ、会社組織の中でその資質を活かしやすい世代ともいえますが、天秤にあるという事で、対人関係のストレスは受けやすい傾向にあるかと思います。


そこに曖昧にさせる海王星がトランジットでオポジションをかけてきている。


枠の中におさまろうとしていたけれど「もういいかな」と思うようになったのかもしれません。



そろそろソーラーリターンを迎えるので確認してみると、天王星とコンジャンクションしている太陽は1ハウスに入っていて、10ハウスにある月とはトラインとなっています。


前回の太陽回帰図をみると、5ハウスにある太陽は木星とコンジャンクションしていて楽しそうではあるものの、同じく9ハウスにある月は2ハウス土星とオポジションとなっていて、気持ちとしては今の環境から抜け出すことを願っているけれど、金銭面での不安などから迷いが生じていた時期だったのかもしれません。


太陽回帰図の流れだけみても、転職がこのタイミングになるのがよく表れていますが、年齢調波図を見てみると、二年連続でグランドトラインの表示がありました。


昨年は水星・土星・木星海王星でグランドトライン。


今年は火星・木星・土星でグランドトライン。


急遽思い立ったことではなく、じっくり考えた上での決断だったのではないかと思いますし、「火星」が入っている分、実際に行動にうつすのは今のタイミングになったのもわかるような気がします。


なんにしても年齢調波図におけるグランドトラインの時期の退職だと考えると、新たな道を選んだことは輝かしい未来につながるのではないかと思います。



ホロスコープに表れる一つ一つの表示はちょっとしたことですぐ切れてしまう頼りない糸のようなものかもしれませんが、それが同時期に表れる事で、簡単には切れない丈夫な紐となり、引っ張られたら無視できないようになってくるのかもしれません。


急に強い力で引っ張られ、振り回されることもあるかもしれませんが、逆にその紐を頼りに行きたい方向へ進むこともできるのではないかと。



この方とお会いするつてはあるので、落ち着いた頃にいろいろお話聞いてみたいと思いました。